何をもって、私が私であるのか?
その証明は実にむつかしい。
(哲学でも宗教でもありませんよ(笑)
身分証明
日本においては法律的な行為・手続きにあたっては、本人確認・身分証明を求められます。
身分証明として有効なものとしては、写真付きの公的機関が発行したものがいちばん信用度が高いです。
マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、あたりでしょうか。
続いては署名かな。
目の前で、本人が直筆で書く。
次に有効なものとしては、印鑑でしょうか。
印鑑登録をしたもの(つまり実印)を押して、印鑑証明書を付ける。
現実的には
基本的には、上記のようなもので、本人確認・身分証明を行います。
ただ、当事者が全員一堂に会することは、意外に難しいです。
そこで、署名「したもの」を持ってくるとか、実印を「押してくる」とか、証明書を「添付」するとかによって、証明を簡略化します。
・その場所に出向くことができない場合、本人が署名した(とされる)書類に実印を押して、持ってくる。
・その場所に出向くことなく、郵送で書類を送る。
そこには本人「とされる人の」顔写真がついた、証明書のコピーが添えられている。
実際は確認すべきかもしれませんが、そんなことをしていたら何もできませんので。
認め印、奥書き
100円ショップやコンビニで、誰でも買える認め印。
私が山田さんの印鑑を買って、使うことは簡単にできます。
あるものの写し(コピー)をとり、そこに直に「これは原本の写しと相違ありません」といった字句を書き、署名して認め印を押すと、単なるコピーではなく、証明書のようになります。
この記載を「奥書き」というそうです。
相続のときに使うことができる「法定相続情報(一覧表)」という書類を最近とりました。
税理士が相続人から委任を受けて、申請手続きをすることができます。
申請書には相続人の認め印。原本の作成者名の横には認め印。
それぞれの身分証明書のコピーに奥書きをして認め印。
返信用封筒を入れて郵送で送ると、法定相続情報が送られてきます。
認め印はもちろん証明なし。私の署名も証明なし。
署名はまだしも、認め印って意味を感じません。
手続きの簡略化はありがたいのですが、認め印はもういらないのではないでしょうか?
そして、何をもって私が私であるのか?
その証明は実にむつかしい・・・
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【編集後記】
九州南部では異常な大雨が続いているそうです。
災害が起きれば、救助活動にあたってくださる方がいます。
早めの避難で、この方々の負担を減らすことができます。
まだ大丈夫、うちは大丈夫、私は大丈夫という意識は変えていかなければいけないと思います。