「うちの経理情報は、パソコンでデータになっています」
「分析は得意です。もちろんデータはきちっと揃ってます」
こんなの作ってませんか?
◆ たとえば、Excelファイルに下のような給与「データ」が入っています。
◆ たとえば、下のような商品別/店別売上数量の「データ」があります。
これらはデータでしょうか?
データとは?
ウィキペディアで「データ」を調べてみると、
データとは、基礎的な事実や資料をさす言葉。情報処理や考察によって付加価値を与える前提で集められており、基本的に複数個の事象や数値の集合となっている。
伝達、解釈、処理などに適するように形式化、符号化されたもの、または再度情報として解釈できるものをいう。(中略)
直面している問題の解決や、意思決定に役立つか否かという観点から、データと情報を区別する場合もある。(中略)の場合においてデータとは、情報を生みだすための素材のことを呼び、データのなかの問題解決に役立つ材料のみを情報とよぶ。(中略)
端的に言うと、意味のあるデータが「情報」となる。
改めてデータとは
データとは、何回でも、必要に応じて、使いまわせるものでなければなりません。
たとえば前掲の給与一覧表。
表としてはいいかもしれませんが、
「田中さんの 1年分の給与推移が見たい」
という要望にすぐに答えられるでしょうか?
商品別/店別売上数量の表。
「コンビニの月別推移を見たい」
という要望にすぐに答えられるでしょうか?
「そういう表が必要なら、最初に言ってくれませんか」
Excelは俗に「表計算ソフト」といわれます。
表を作って計算させるソフトだと思っていませんか。
Excelはデータを扱うソフトです。
しかし、このような表を作ったり、ブックに分けた瞬間、データではなくなります。
上手に使えば、こんなムダなシートは必要なくなります。
いかに手間を省いて、データを活かし、有用な情報にできるか。
大切なことですね。