今日で仕事納めの方も多いと思います。
今年の当事務所の決算もほぼまとまりました。
今年は、売上は減少、利益は微減、となりました。
数字だけを見ない
決算ではおもに数字の確認が行われます。
「今年もがんばったなー」
「売上が○○円もUPした!」
「顧客数が150%増えた!」
数字が「増える」ことは、一般的には喜ばしいことです。
ただ、私はあまり数字の増加にはこだわっていません。
あなたの仕入れは私の売り上げ
「仕入れ金額を△△円減らし、コストダウンに成功!」で、利益が出た。
「業者に値引きさせて、経費削減できた!」で、利益が出た。
「給料を一律カットして」利益が出た。
自社の利益を出すために、売上を上げるのは容易ではありません。
でも、仕入れや経費の削減は、売上を上げるのに比べればやりやすい。
だから往々にして、そちらに走りやすいです。
でも、仕入先から見れば、
「あなたの仕入れは、ウチの売上です。これでは商売になりません」
どう折り合いをつけていくか
ある人から聞いた話です。
ある建設会社で、下請会社の値段を叩いてばかりいる仕入部長がいました。
「今回だけ、○○円、負けてよ。次は考えるから」
でも、毎回このセリフ。仕入れ値はどんどん下がっていきます。
見かねた社長が「明らかにおかしい値段でない限り、請求書通りに払え!」
そう指示したそうです。
その下請会社は「他はみんな値引きを要求するけど、この建設会社はちゃんと払ってくれる」
自分たちの仕事を認めてもらえている、そう思ったそうです。
そして何が起きたか。
その下請会社に入ってきた仕事を、その建設会社に紹介したそうです。
そうすれば、自分たちにもちゃんと支払いがされる。
建設会社も売上が立つし、下請会社はいい仕事ができるから、お客さんも喜ぶ。
三方良しの構図ですね。
売上を追わない
自分の仕事の場合、ほぼ、売上=粗利益です。
あとは経費とのバランスで、最終的な利益が決まります。
独立して今年で11年目が終わりますが、今まではなんとか、毎年増収増益でした。
2016年にピークとなり、2017と2018は売上は減っています。
そこで、2017のはじめに考え方を変えました。
個人事務所なので、いわゆる今までの業界のやり方だとほぼ限界値です。
人を雇いませんので、仕事のやり方や種類、質を変える時期だと感じました。
でも、やり方を効率化しても、実はそう変化はありません。
そこで種類や質を変えていく、いわゆる「会計事務所業務」を捨て始めています。
作業系、請負系の仕事はやらないように。
今年もほぼ予定通り。ようやく軌道に乗ってきました。
2019もこのスタンスで行きたいと思います。
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