足利市立美術館、インド・タラブックス展に行ってきました。
タラブックス社
インドにある小さな出版社、タラブックス。
おもに絵本を作っています。
タラブックス
https://tarabooks.com
絵本の絵は、インドの少数民族が描いた絵を多く使っています。
素朴で、純粋で、素直に惹かれます。
観察力がすごい
少数民族の多くは、いわゆる現代社会とは少し距離があります。
しかし、自然との距離は私たちより近く、畏敬の念を持ち、接しています。
以前、オーストラリアの原住民のアボリジニが描いた絵も見ましたが、共通するところがあります。
うまく表現できませんが、観察力がすごいのです。
「こんな風に見えるのか・・」と。
今では写真があるので、見ているようで見ていません。
でも彼らは線の1本1本、点の1つ1つまで、見ているのです。
そして表現力がすごい
線の1本1本、点の1つ1つまで、細かく表現しています。
形や色は、デフォルメしているように思うかもしれません。
でも、彼らは決してデフォルメしているわけではなく、見えたまま、感じたままを表現しています。
それがあまりにも忠実なので、私たちに突き刺さってくるのだと思います。
この展示もすごいと感じました。
表と裏、8面ずつに絵が描かれて輪っか状につながっています。
内側は海の中、魚が泳ぐ絵が描かれています。
外側は砂浜、人間の生活が描かれています。
外側の砂浜の上は海になっています。
斜めから見ると、表側の海と内側の海がつながって見え、独特の世界観が広がります。
普段使っている神経と違うところが刺激されるんでしょう。
ビリビリきます。
6月2日まで開催されています。
体感されてみてはいかがでしょうか。
足利市立美術館
http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/
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【編集後記】
10連休も今日まで。
私はゆっくり穏やかに、充実した日々を過ごしました。