面積はたてとよこで計算する

久々にサイフォンで淹れたコーヒーを。
美味しいです。

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とある問題

先日ある記事を読んでいて、自分もあやうく間違えそうになりました。

こんな問題です。

「1万分の1の地図で、たて2cm、よこ3cmで表される区域の実際の面積は?」

「たて2cm、よこ3cmということは、面積は6平方センチメートル
 縮尺が1万分の1ということは、これを1万倍すればOK
 ということで、6万平方センチメートル(600平方メートル)」

と答える人が多いそうですが、これは間違い。

正しい答えはこうなります。

「たて2cm、よこ3cmで縮尺が1万分の1ということは、
 実際は、たて20000cm、よこ30000cm
 つまり、たて200m、よこ300mになる
 この面積は、6万平方メートルになる」

MQ会計はM×Q、つまり面積で考えます

間違いの600平方メートルと比べると、100倍の差があります。
面積の縮尺は、たて、よこ双方に効くわけです。

面積で考えるといえば、MQ会計も。

M×Qで計算されるMQ。
例えばMが30、Qが20だと、MQは600

MかQが増えれば、MQは増えます。

Mだけが10増えれば、MQは800(+200)
Qだけが10増えれば、MQは900(+300)

MもQも10ずつ増えると、MQは1200(+600)
なんと当初の倍になります。

逆に
Mだけが10減れば、MQは400(−200)
Qだけが10減れば、MQは300(−300)

MもQも10ずつ減ると、MQは200(−400)
当初と比べると1/3になってしまいます。

それぞれで数字が大きく変わりました。

ほかにも一方が増え、一方が減る場合など、さまざまなシミュレーションができます。
この場合、Mのインパクトが大きいのか、それともQなのか。

業種や立地、商品等により、MやQの特徴は変わってきます。
市場や需給の状況も考えて、戦術を考えることになります。

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