問題です
濃口しょうゆ、薄口しょうゆ、減塩しょうゆのうち、食塩濃度が一番低いのはどれだと思いますか?
答えは編集後記で。
実は私はそば好きで、暑いときはもちろん、冬でもそばは結構食べます。
そばを食べた後、そば湯を飲むのもおいしいのですが、塩分が気になります。
めんつゆの食塩濃度は約3%、そば屋のざるそばに付いてくるめんつゆは、おおよそ50cc。
ということは、1回の食塩の「量」は1.5gになります。
そば湯で割って薄めても、全部飲んでしまえば1.5gの塩は体内に入ります。
ラーメンのスープ同様、「全部飲むな!」ですね。
数字の2つの側面
この業界にいて感じるのが、「数字には2つの側面がある」ということです。
「絶対的」な意味の数字と、「相対的」な意味の数字です。
絶対的なものとしては「額」や「量」といったものがあります。
相対的なものとしては「率」「比」「平均」でしょうか。
どちらも大事だと思いますが、見方・使い方を誤ると大きな勘違いをします。
ここに経常利益が1億円のA社とB社があります。
どちらがいい会社でしょうか?
これだけでは分かりませんね。
また「いい会社」ってどんな会社でしょう?
今回はより数値がいい会社、としておきます。
A社の売上は20億円、B社は10億円。
ということは、A社は(経常)利益率が5%、B社は10%です。
利益率から見ると、B社の方がいいようです。
ではこんどは社員数を見ると、A社は10人の会社、B社は5人の会社でした。
ということは、一人当たりの売上はA社、B社とも2億円・・
実はあんまり変わらない?
相対的は「他との関係や比較において成り立つさま」という意味の言葉です。
わかりやすく言えば「他と比べたさま」という意味です。
例えば、「Aは他と比べて価値が高い」とか「Aは相対的に価値が高い」と表現できます。
相対的の反対語は「絶対的」、「他とは比べようもないさま」とい言えます。
わかりやすく言えば、他と比べて評価をするのが「相対的」、他とは比べようもないのが「絶対的」です。
今回はA社とB社を比べていますから、相対的にあるいは比べた結果、Aがいい、あるいはBがいいとなるわけです。
ここにC社やD社が加われば、これは変化してきます。
数字のマジックは多くあります
特に「相対的なもの」にマジックは多くあります。
その数字が本当に表しているものは何なのか?
割合で見るべきか?金額で見るべきか?
例えばある会社で、年間の支払い給与額が1億円だとします。
労働分配率が40%でも、払うべき給料は1億円。
経常利益率が10%でも、払うべき給料は1億円。
しかし1億円の利益、お金が無ければ、1億円の給料は支払えない。
相対的な比率はどうあれ、絶対的な金額は変わらない、ということなのです。
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【編集後記】
しょうゆの答えです。
濃口は16%、薄口は18%、減塩は9%ということだそうです。
実は「薄口しょうゆ」が一番塩分量が多いんですね・・・
言葉にも、惑わされてはいけませんね(汗)
(参考)醤油情報センター
https://www.soysauce.or.jp/knowledge/kinds
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醤油の話もたまにしますが、これ以外にも数字の見方、考え方のお話もしています。
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