学生時代はバイトに明け暮れてました。
最低賃金、東京・神奈川1000円超え 全国平均901円に
中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会は31日、2019年度の全国の最低賃金の目安を27円引き上げて時給901円にする方針を決めた。三大都市圏は28円上がり、東京都と神奈川県は初めて1000円を超える。大阪府は964円となる。引き上げ額は過去最大となった。持続的に賃金を引き上げるには、企業の生産性向上が課題だ・・
(日経新聞より)
最低賃金が引き上げられます
これにより、東京都と神奈川県の最低賃金は1000円を超えます。
知り合いのお子さんがバイトをしているそうです。
そして「仕事は何も変わらないのに、時給が上がった」と喜んでいたという話を聞きました。
早くもこれに関係した動きなのでしょうか。
でも、法律が変わったから「ハイわかりました」とはいかないでしょう。
「そんな簡単に給料は上げられない」
そういう事業者もあるかもしれません。
しかし、これに違反すると違反となり、罰金が課されることがあります。
ですから、引き上げざるをえません。
事業者の対応は
引き上げないと法律違反になりますから、とりあえずは上げざるをえないでしょう。
でもそうすれば単純に人件費は増えます。給料のみならず、社会保険料も連動します。
今の事業形態で、人件費の上昇分を吸収できれば問題はありません。
そんなところは、中小企業ではまれです。
どこかで人件費分をひねり出さなければなりません。
いちばん効果的なのは、売値の値上げです。
が、これができれば苦労はありません。
業種によっては、例えば介護事業などは報酬が決められています。
ですので価格に転嫁できません。
価格に自由度がある業種でも、値上げにはお客さんは敏感です。
容易ではありません。
次は人件費の総額を増やさないためには、例えば人数を減らすという方法があります。
社会保険料の負担がない(少ない)人を採用する、といったことも起きてきそうです。
しかし、現実には昨今の人手不足。
減らすのは容易ではありません。
次は効率化でしょうか。
注文を取る人を、食券機に切り替える
入力事務員を、ロボットに切り替える
運搬要員を、無人運搬機やドローンに切り替える
そう遠くないうちに実現しそうです。
そうすれば今まで10人でやっていた仕事を2人でできるので、8人は要らなくなります。
他の部署に移したり、解雇したり。
銀行や損保会社では始まっていますよね。
その先には何があるのか?
先に給料が上がってしまったら、知り合いのお子さんのように、「仕事は何も変わらないのに、時給が上がった」となります。
その子の能力やら、生産性は上がっていないのにです。
ラクで給料がもらえる(?)なら、人手不足は解消されるかもしれません。
就業できている人は、給料が増えるかもしれません。
でも、そのままでは行きませんよね。
非正規は増えそうです。
失業者も増えそうです。
劇薬的な誘導は、その反動も大きいです。
知恵のある事業者は乗り越えていくかもしれませんが。
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