家賃収入は不動産所得になります
儲けの大きい順に並んでる?
所得税の計算区分は10区分に分かれています。
利子、配当、不動産、事業・・・という順に、条文には並んでいます。
この順番、利益率の高いものから並んでいるという話を聞いたことがあります。
手間がかからず簡単に儲かる、ということのようです。
確かに、
・預金しておくだけで利子がつき(利子所得)
・株を持っていれば何もしなくても配当がもらえ(配当所得)
・ちょっとの経費で家賃が得られ(不動産所得)、、、
なんだそうです。
まぁ、今の御時世ではそうとも限りませんが、手間がかからない順に、というのはあながちハズレてはいないかもしれません。
不動産所得がマイナスだと
いわゆる大家さんなら、不動産の賃貸を生業としています。
ということはこれで食べていくわけですから、ちゃんと利益を出しているでしょう。
一方でいわゆる「投資不動産」を持っていて、家賃収入を得ている人もいます。
あとは業者さんから「不動産所得が赤字になれば、本業の税金が戻ってきますよ」なんて耳打ちされ、投資している人もいます。
でも利子・配当の次に儲けが出るとされている不動産所得。
赤字になるというのはどういうことなのでしょう?
不動産に限らず、所得は「収入から必要経費を差し引いたもの、いわゆる儲けです」と国税庁のHPに書いてあります。
(国税庁のHPがこれでいいのか、とツッコミたくなります)
ようは「売上ー経費=所得」なのです。
不動産所得の経費とは?
国税庁のHPに不動産の収支報告書、じゃなくて収支内訳書の書き方が載っています。
収入は家賃です。
ほかに礼金など退去時に返さなくていいものなども収入とします。
一方で経費はどんなものがあるかというと、
・固定資産税は必ず、
・上モノがあれば減価償却費、火災保険料
このへんがメイン(基本的な経費)です。
そのほかに
・不動産屋さんなどに委託していれば管理料
・借金で買ってれば借入金の利息(土地の部分は制限かかることも)
・小修繕があれば修繕費
・土地を借りていたら地代
あたりがかかることもあります。
基本的な経費は、だいたい家賃収入の1割程度。
借入金の利息や小修繕レベルなどを足しても、家賃収入の半分いかないぐらいが、私の経験則からの感覚値です。
これが節税できるほど、つまりマイナスになるということは、はっきり言っておかしいです。
・賃料が低すぎる
・借り入れが多すぎる
・上記以外の変な経費が混ざってる
といったことが考えられます。
税金は安くなるかもしれないですが、ほかのところで税金以上に損してるんじゃないかと思います。
ちょくちょく書いてますが、税金に振り回されていないか、結果的におかしなことをやっていないか、は「投資不動産を買う前に」意識しておきたいものです。
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