世の中、よくわからない率って多いです。
率は割合なので
「○○率」といわれるものは世の中に多くあります。
率ですから、分母に占める分子の割合を表します。
「5%の食塩水が100gあります」といえば、95gの水に5gの食塩が溶けていることを言います。
使っているものは、食塩と水です。
例えば会計で出てくる、流動比率というのは、流動負債に占める流動資産の割合を言います。
流動資産÷流動負債と計算します。
流動資産って何?流動負債って何?
これが分からないと、計算できません。
視聴率
テレビの世界には、視聴率という「率」があります。
Wikipediaによりますと、
あるテレビ番組をその地区のテレビ所有世帯のうち何パーセントが視聴したかを表す推定値であり、一つの指標である。視聴率には個人視聴率と世帯視聴率があるが、一般的に視聴率といえば世帯視聴率のことを指す。
とのことです。
モニター世帯のテレビのうち、その時間にテレビが付いていた世帯の割合だそうです。
どのチャンネルの番組を見ていたかは、分単位でわかるそうです。
瞬間最高視聴率
「瞬間最高視聴率」って言葉を聞いたことがあるでしょうか?
バラエティで「○○さんが、思わず牛乳を噴いてしまった瞬間!26.7%!」とか、
ドラマで「主人公のAが、思わず彼女を抱きしめた瞬間!30.2%!」とか。
そもそも、分単位でしか取っていないのに、ピンポイントでわかるはずないですよね。
おまけに、再放送でもない限り、ドラマやバラエティの内容、知ってるはずありません。
たまたま、その時刻にそのチャンネルが付いていた、だけでしかありません。
付けたまま寝ていたり、トイレ行ってたり。
見ていたかも怪しいです。
もし率を見たり、率で説明を受けることがあったら
率に接するときは、次のことを確認しましょう。
・その率は、なぜ計算されるようになったのか
・その率で、何がわかるのか
・その率は、高いほうがいいのか、低いほうがいいのか、その理由は
・その率の分母と分子にはどんな項目が含まれているか
・その項目の内容はわかるか
もし分からなかったり、十分な理解ができないときは、その率は大して意味のないものだと思いますよ。
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