私には師匠とよんでいる方が何人かいます。
公私にわたり、深く影響を受けている方です。
弟子入りとか大げさなことではなく、必要に応じ接しています。
空海の言葉とも、孔子の言葉とも言われていますが、
「師の跡をもとめず、師の求むるところを求めよ」
深い言葉です。
師がどれほど偉大であっても、弟子がその真似ごとばかりに終始していたら、師の目指すところには決して辿り着けない。師が何を理想とし求めていたものは何か、これをしっかりと見極め、そこに向かって行かなければならない。
また、お釈迦様の最後の言葉とされている
「自灯明・法灯明」
これも深い言葉です。
自分の頭で考え、自分の足で歩き、仏の教えを指針として歩みなさい。
師がもとめようとしていた本質が分かっていれば、自ずと道を選ぶことができます。
自分の頭で考え、自分の足で歩く力を持っていれば、先に進めます。
最近、「○○がいい」とか、「○○さんがこう言ったから、これが正しい」とか。
盲信的な信者のような方(本人は意識していないこともありますが)、自らの思考を持たない方が多いように感じます。
信じることは大切ですが、信じるだけでは救われません。
多くの先人の教えは価値のあるものですし、そこから真理は導かれるでしょう。
しかし、どんなものであっても自らの頭で考え、心で感じてみる。
これからは、そういうことが求められているような気がします。