値切っても、その分以上のお金を失います

値引きはお断りだニャン

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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1円でも安く

「もっと安くならないの?」
「他社では◯◯円だったよ、ウチの仕事したくないの?」
「誠意見せてよ〜」

値決め、価格交渉をするときに、必ず値切る人がいます。
とにかく提示された値段、定価では買わない。

1円でも安く買うのが正しい、会社のため。
みたいな人です。

「今回だけ、あと5%引いてよ〜」

そういう人は、どの業者に対しても、毎回、同じように言っています。
言われる方はうんざり、ですよね。

ウチの仕入れは相手の売上げ

自分の売り先からも、同じことを言われているんでしょうか?
だからウチも仕入先から1円でも安く買わないと、ウチが損をする。

そんなふうに考えているんでしょうか?

「あの会社、必ず値引きされるからな〜」

ということで、
・値切られる分を、あらかじめ乗せておくか
・ほんとうはこの部品を使ったほうがいいんだけど、普及品にしておくか
・ちゃんと当社を評価してくれている会社の仕事も増えてきたから、この会社はもう断ろう

なんてことを仕入先は考えるようになります。

ウチにとっては仕入れ値ですが、仕入先から見たら売値です。
仕事や製品の対価です。

結局、値切った分以上に損をしています

提示された値段が、明らかに高い、ぼったくってる、みたいな金額なら、適正価格までにすることは必要だと思います。

でも、客観的に見て適正価格だと思えるなら、快くその値段で決めた方がいいと思います。

何回もアイミツさせたり、安い業者にした結果、品質の良くないモノやサービスになったりすることは、けっこうあります。

もう一度やり直したり、買い直したり、そういう手間や時間もロスすることになります。

目に見える金額だけでない費用は、必ずかかっています。

何よりも、その間にできた他のこと(1件売上が取れたかもしれない)ができなかった、というロスは大きいです。(時間のロスも)

値引きした金額以上の損は、必ず発生しています。
適正金額、という意識を持つことは、大切だと思います。

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