位取り(誰がその数字を見るか)

例えばこんな数字がぱっと目の前に出ると、すぐには読めない方が多いでしょう。
私も「一、十、百、千、万・・」と数えないと読めません。

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そこで位取りという方法があります。
この数字を位取りすると「51,205,500」となり、「ごせんひゃくにじゅうまん・・」と読むことができます。

エクセルの場合、その数字のセルを選び「,」(カンママーク)のボタンを押すと、位取りしてくれます。

ただ、ケタ数が大きくなってくるとやはり読みづらくなります。
そこで会計では「千円単位」や「百万円単位」で表示する方法がとられます。
この数字なら、51,205千円、51百万円といった表示です。

エクセルで千円単位や百万円単位で「表示」したい場合、「セルの書式設定」で設定すると「表示」を変えてくれます(数字が変わるわけではありません)

(千円単位表示)

(百万円単位表示)

いずれも、その数字のあるセルを選び、
右クリック → セルの書式設定 → 表示形式 → ユーザー設定と進み、
千円単位表示なら「#,##0,」、
百万円単位表示なら「#,##0,,」
と入力します。(違いは最後の「,」(カンマ)が1つか2つかの違いです)  

そして「OK」を押すと表示が変わります。
(千円(百万円)未満は四捨五入されます)

この例ではその後ろに、マイナスでも表示できるように「-」を付けたものも設定しています。
千円単位の表示だと「#,##0,;-#,##0,」となっています。
(間の「;」は区切りの記号です)

ところで見る人は誰?

経理や税理士などの会計人は、数字見慣れてます。
ところが位取りに慣れていない人は、「51,205千円」がすぐに「ごせんひゃくにじゅうまん・・」とは読めません。

もし「151,205千円」なんて書いてあったら「えーっと」となってしまいます。

それなら「5120万円」とか、「1.5億円」と表示されていた方がピンときます。
3〜4ケタの表示が読みやすいんです。

面倒かもしれませんが、その数字を見る・使う人に合わせるべきです。
それが数字を提供する人の責務です。

エクセルでは、万円単位とかを書式設定ではできないようです。
やるならば割り算とかでしょう。
=51205500/10000 とか入れるようです。

(かんたんな方法があったら、どなたか教えてください(^^;)