「ささっ、今日は弊社で持ちますんで、飲んで食べて、楽しくやりましょう!」
業務に関係あれば接待費
「経費になるかならないか」
判断基準は業務に関係あるか、によります。
ごく一般的な感覚で、判断すれば、あまり間違えることはないでしょう。
会社が得意先(売上先)を飲み食いに誘う。
小さな親切、大きな下心のもとに、ですよね。
懇意になって、もっとうちと取引してもらおう。
新製品、新サービスを買ってもらおう。
取引先の、権限のある方の歓心を買って、取引が拡大できれば、飲み食い代金なんてたかが知れています。
支払いは当然こちら(会社)で、お土産持たせて、お車(タクシー)でお送りして。
時代も変わったし、現下はそんなご時世でもありません。
昭和的と言えばそれまでですが、これが「ザ・接待」でしょうね。
接待費は会社の費用です。
業務に関係アリアリですから。
「社用族」なんていうのもありました
もともとは太宰治の『斜陽族』を、もじったものだそうです。
今ではほとんど聞かなくなりましたが、昭和の時代、社用という名目で、会社のカネで飲食・遊興などに興じていた人たちがいます。
公私混同ですね。
法人税では現在、交際費に一定の限度額が設けられています。
大企業では交際費を支出しても、1円も経費になりません。
これはこの社用族対策からできた特例的な制度でしたが、すでに恒久化している感もあります。
「会社のカネは、オレの金」
もし今、社長が勝手に自分の飲み食いの代金を、会社に付けちゃったら、会社に返さなければなりません。
返さない場合は、、、困りますね。
個人的な経費ですから、もし会社に返さないなら給与扱いです。
結果として、その個人に所得税や住民税がかかります。
このケースもだいぶ減ってはいますが、無くなってはいません。
中には、オレが使った経費は全部会社のためだ、という方もいます。
でも、常識的に考えて、オカシイものは、やはり経費にはなりません。
度が過ぎると
会社の業務に関係しているものならば、もちろん経費です。
中には「?」が付くようなものもあるにしても、会社のために使っているのであれば、経費と言えるでしょう。
(給与扱いになるかは別として、会社で認識している場合は、何らかの経費です)
では、会社が知らない、あるいは会社が認めていない場合はどうなるか?
これは経費云々、税法云々の話とはまったく別の話になります。
横領や詐欺、使い込みの類になります。
会社をだまくらかして、会社のおカネを使ったということですから。
普通に考えれば、その従業員は解雇、クビでしょうね。
額が大きければ損害賠償請求をして、使い込んだお金は返してもらうのが、普通だと思います。
とは言っても、これは机上の話(?)かもしれません。
現実は、、、私が言うまでもないかもしれませんが。
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