年末調整を会社に押し付けるのは、もうやめてもらいたいですね。
基礎控除申告書
今年の年末調整から追加された、基礎控除申告書。
これについて、お客様からこんな質問がありました。
「基礎控除申告書って、金額を直さないといけないんですか?」
ご質問の趣旨はこういうことです。
・11月に年末調整の書類を配って、回収しました
・従業員の方々が、基礎控除申告書に記載してくれています
・今般、12月の給与が確定し、従業員の方の収入金額がはっきりしました
・ほとんどの従業員の方の収入金額は、基礎控除額申告書の記載金額とズレています
そこで経理担当の方が「年末調整のしかた」のQ&Aを見ると、こんな記述がありました。
そして「マジでやんないといけないんですか?」となったわけです。
このQ&Aはあまりにナンセンス
このQ&A、あまりにナンセンスです。
そもそも、この基礎控除申告書に書くのは、「見積額」です。
当たり前です。
提出時期には収入は確定していないわけですから、見積額しか書けません。
だからこの申告書にも「見積額」となっているわけです。
それなのにこのQ&Aは「金額に誤りがある場合は」となっています。
誤っていたら直せ、という書き方です。
でもこれは「誤り」ではなく、見積額が「確定」しただけの話ですよね。
あくまでも私の見解ですが、控除額に影響がなければ、「わざわざ」直す必要はないと思います。
もちろん、基礎控除額が変わる方や、配偶者(特別)控除を受ける方については、A、B、Cの判定が必要になりますから、この区分が変わる場合は修正は必要です。
こんな記載の方もいました
今回の年末調整で、基礎控除申告書について、こんな記入の方もいました。
私なら◎をあげたいぐらいです。
ただ、これは(1)の部分は書いてください。
合計所得の見積額を入れた上で判定、が正しい流れなので。
いずれにしても、確定申告も電子化が進んできています。
年末調整も電子化できますよね。
この煩雑際まりない事務作業を会社に押し付けるのは、もうやめてもらいたいです。
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