管理会計、それはゲーム?

・庭師
・カモ漁師
・起業家
・ギャンブラー
・外科医
・よい戦士
・溺れる人
・救済者
・正直者

■ ■ 発売中 ■ ■
決算書のつくり方
kindle版 

なぜ社長は決算書に興味がないのか?
Kindle版

これ、何だかわかりますか?
予算編成の担当者と現場部門の担当者で行われる「ゲーム」の例です。
(※それぞれのゲームの意味はいちおう最後に、ご参考までに)

会社の予算編成において、各部門の担当者はどう行動するか?
当たり前ですが、販売予算はできるだけ低く、経費予算はできるだけ多く取ろうと折衝します。

その結果何が起きるか?
予算編成の部門と現場の部門の担当者との間で、自らが有利な立場を取るべく、情報操作や工作が行われます。そのやり方(ゲーム)が先ほどの例です。

ということで、あまり意味のないことが、社内で内向きに行われます。
ここからは1円の利益も上がりません。
むしろ、その間に取れていたであろう売上を逃しているかもしれません。

ウリアゲ目標を達成するために、
子会社や販売店への押し込み販売、
いい加減な検査や、品質の偽装をしてまでも、ウリアゲ予算必達。
会社自体も軋み、歪んでしまうのです。

ーーー

先日、私が行ったMQ会計のセミナーにある方が参加されました。
聞けば、会社でまさに予算の割り振りなどをしているとのことです。
各部署では利益が出ているのに、本社費がドンと乗って、赤字になってしまう部署もある。
配賦についてもよくわからない。
管理会計が腑に落ちない、どうもよくわからない・・

そしてネットで管理会計「以外」の方法はないのか?
調べているうちにMQ会計にたどり着き、セミナーに来られたのです。

(つづく)

参考までに、ゲームの解説はこちらです

・庭師(予算交渉で庭を刈り込むかのように、予算を獲得する)
・カモ漁師(本来必要のない項目を紛れ込ませ、目くらましをする)
・起業家(大風呂敷を広げて、失敗した場合はリスクがあったと弁明する)
・ギャンブラー(交渉の席でハッタリをかける)
・外科医(現場の窮状を訴え、交渉する)
・よい戦士(会社への忠誠を示すことで予算を獲得する)
・溺れる人(予算がなければプロジェクト等が潰れてしまうと訴える)
・救済者(会社を救うために必要だと主張する)
・正直者(適正な予算申請をする)