決算が終わると総勘定元帳を印刷して、インデックスを貼って・・・
そんな時代もありました。
勘定科目って何?
簿記会計で必ず使う「勘定科目」
まず簿記の基本である仕訳の際に、勘定科目を使って仕訳をします。
まじめに数えたことはありませんが、結構な数あります。
勘定科目をちゃんと覚えないと、仕訳をするとき苦労しますし、簿記の試験は受かりません。
ですが、実務ではそんなに厳密にする必要はありません。
(と私は思います)
勘定科目は好きに決めていいです
例えば簿記の教科書や、会計ソフトなどには、標準的な勘定科目というものがあります。
例えば、商品を売ったときは「売上高」というように。
いくら好きに決めていいと言っても、あまりにも個性的な勘定科目にすると、会計という共通言語での会話ができなくなります。
ここでいう「好きに決めていい」というのは、勘定科目に縛られすぎずに、一定の枠内での自由度を上げていいということです。
よく例に上げるのが、ガソリン代。
教科書的には「燃料費」とか「旅費交通費」とか「消耗品費」とか。
「ガソリン代」もありですね。
それぞれの事情に合わせて、決めればいいと思います。
自分がわからなければ、意味がありませんからね。
大事なのは、誰もが同じようにするということ
毎年変えないことです。
ガソリン代、Aさんは「旅費交通費」、Bさんは「消耗品費」じゃダメです。
去年は「燃料費」今年は「消耗品費」では比較検討が大変になりますから。
あとは、毎年変えたりすると税務署のコンピュータが「数値の変動あり」と判断。
調査対象に上がりやすくなることもありますからね。
会計ソフトではこんなふうに設定します
例えばこの会社は売上の項目として、
・商品売上高
・製品売上高
・壺売上高
・コンサルティング売上高
があったとします。
全部「売上高」勘定では、それぞれの売上がよく分かりません。
そんなときに設定で勘定科目を増やすのも一法です。
弥生会計を例に取ると、
設定 → 科目設定 と進み、勘定科目を増やします。
勘定科目を増やすと、自動的に決算書表示項目を設定します。
何もしないと勘定科目をそのまま決算書表示科目としてしまいますので、ここで「売上高」にしておきます。
そうすれば試算表、つまり内部資料はそれぞれの売上が区分され、
決算書、つまり外部報告書には「売上高」一本で表示されます。
上手に使い分けましょう。
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【編集後記】
昨日は1日事務所で決算業務。
ずいぶんはかどりました。