先日、Uさんと飲んで話していたときに、自己資本比率の話になりました。
結論は「やっぱり、決算書の分析なんかしちゃいかんね〜」
自己資本比率とは
ウィキペディアより引用させていただきます。
貸借対照表の「資産の部」の合計額を総資産といい、現状における財産(土地や機械など)の状況を表している。一方、その財産の元手となった資金を資本といい、総資産と総資本は合計額が一致する。
総資本の内、他人から借りた資金はいずれ返済する必要があるため、負債として区別される。これを他人資本という。残りの返済の必要のない資本を自己資本という。(株主から出資された出資金、剰余金、準備金、自己株式等から構成される。)
自己資本比率=((総資本-他人資本)÷総資産)×100
総資本のうち、自前のものがどれだけあるか?
会社の安全性をはかる指標で、高いほうがいいとされています。
自己資本比率について調べてみると、
「自己資本比率は◯◯%以上が望ましい」とか、
「自己資本比率が◯◯%を超えると会社はつぶれない」
といった解説まであります。
では、自己資本比率を比べてみましょう
「極端すぎる!」とか、
「これだけで判断できるわけない!」と言われそうですが(笑)
A社とB社、比較すらナンセンスですね。
一応解説しますと、A社は自己資本比率が50%あります。
一方、B社の自己資本比率は30%です。
自己資本比率で比べると、A社の方が財務基盤がしっかりしたいい会社と評価されます。
ですが、左側の資産を見ると、A社の現金はB社の4分の1しかなく、心もとないですね。
過去の結果でしかない貸借対照表から、
なにやら比率を導き出したところで、
何の役にも立たないのです。
「決算書なんか分析しても・・・」なんです。
おまけ
MG(MQ戦略ゲーム)を経験されたことがある方には、おなじみの残り表です。
この2つの会社、同じ元手で商売を始めています。
1期終わって、FC社は3の利益、DC社は17の赤字です。
決算書をもとにこの2社の自己資本比率を比べてみると、利益が出ている会社の方が、自己資本比率は悪いです。
決算書分析って何なんでしょうね?