雑感(時間軸、接触)

先日、飛行機内で2本の映画を見ました。

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これから先へか、あとどのくらいか

新しい映画ではないのですが、1本目は「ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016)」。
福士蒼汰さん、小松菜奈さん主演です。

ストーリーは時間を逆に進む2人が出会い、恋に落ち、重なったときを過ごす、といったものです。
男性は過去から未来へ、女性は未来から過去へ進みます。
細かな理屈はさておき、時間というものをどう見ていくか。

人生80年と考えたとき、まだ56年か、あと24年か。
見方によって行動も変わると思います。
人生100年と考えると、また変わってきます。

ある税務会計ソフトのベンダーによる調査では、税理士・公認会計士の引退予定時期は、70代が47.2%で最も多く、ついで80歳以上が23.8%という結果だったそうです。正直驚きです。ほんまかいなと。

いわゆる何人かの人を抱える事務所の所長先生なら、こんな数字になるのかなと思います。
ですが、私は70歳以上で税務実務を行うことは考えていません。
そうするとあと14年でどうやって離脱するかを考えなければいけません。
ポンコツになってからでは遅いですからね。

仕事をしないで悠々自適、というわけもないので、税理士業以外での収入の組み立てもしています。
また「老後」という考え方も嫌いなので、今でも遊びは多くするようにしています。

時間軸の置き方というのは、ある程度の年齢になってきたら常に意識するのがいいと思います。

生きていく力

2本めは「サバイバルファミリー(2016)」
こちらも新しくはありませんが、この夏の猛暑で「電気大丈夫かいな」と思っていたので、それとシンクロしました。

主演は小日向文世さん、深津絵里さん、泉澤祐希さん、葵わかなさん。
映画のあらすじは、ある日突然すべての電気が使えなくなります。
日常を電気に頼りすぎている人間の様を見せつけられるというストーリーです。

自分自身も電気無しでは、今日は成り立たないでしょう。
PCやデータ、スマホなど分散化をしていますが、すべて電気の力を借りるものです。
かといって、すべてを手書き・紙媒体で行うことは、今となっては非現実的です。

簿記の記帳や税務申告書の基礎は頭に入っていますから、手書きでも作れなくはないでしょう。
でも、その前にそんな状況になったら税金の申告どころではないですけどね。

現実にそういうことが起きたときに対応できる力ってどんなものだろう?と考えたときに、今読んでいる本がシンクロしてきました。

・『目の見えない人は世界をどう見ているのか』 (光文社新書)
伊藤亜紗著

まだ読みかけなのですが、とても興味を引く本です。

この本の中で、五感についての話が出てきます。
五感といえば、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚です。

視覚と聴覚は非接触型。
触覚と味覚は接触型。
嗅覚はその間。

この捉え方は面白いと思います。

サバイバルでは、例えば料理ができると生き延びれます。
魚をさばいたり、煮炊きの火加減がわかる。
また、蘇生法が実践できると命が助かります。

こういったものって、触覚(実際にやってみて体感する)によるところが大きいと思います。
見たことがある、聞いたことがある、といった非接触の情報だけでなく、どれだけ体感しているか。
ここ、自分も含め現代人には足りないよなーと思ったのでした。

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【編集後記】

飛行機の映画は古かったですが、普段見ない映画が見れてよかったです。
小松菜奈さん、かわいいですね~(笑)