なんか、言葉遊びのようにも聞こえますが・・・
適切ではないが、違法ではない
最近、このような趣旨の言葉をよく聞きます。
特にある界隈の方々から。
確かにおっしゃる通り、違法なことはしていないわけですから、咎められる筋合いではないのかもしれません。
「遠足のおやつは、500円以内でなければなりません」
子どもの頃、こんなことを先生から言われました。
もし、今おなじように先生から言われたら、私ならしれっと540円分のおやつを買ってきます。
「先生は消費税の話をしなかったので、私は税抜と理解しました。見解の相違です」
違法ではないが、適切ではない
特に税金の世界は、この言い回しが多く出てきます。
その界隈の方々からです。
「確かに税法や通達には、そう書いてありますが・・」
「税の公平性から著しく逸脱しています」
税法や通達にしたがって税金を計算しても、認めてもらえないことも。
そうすると「出るとこ出ましょうや」となるわけです。
この場合の尺度はなにか
「いや、別に悪い事してないっしょ」
こういった話になると、最終的には主張を貫くか、落とし所を探るか、ということになるでしょう。
どちらも字面では違法ではないのですから、本来は揉めることではないはずです。
ただ、この場合は違和感というか、なんかモヤモヤが残ります。
ここで出てくるのは「倫理」ということになるのでしょう。
税法の場合は「経済合理性」という観点もあります。
普通なら、そんなことしないよね。
常識的におかしい。
「赤の他人とそんな取引しますか?」
こんな尺度がでてくるわけです。
すべてを法で律することは不可能です。
なので、倫理や道徳的な考え方という尺度を用いて、法の判断を補うわけです。
最近、どうも判断の尺度が少し歪んでいるような気がするのは、私だけでしょうか。
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