税金はどこに払うの?
税金は法律に基づいて払いますから、どこに払うかは法律に書いてあります。
たとえば所得税、確定申告によって税金を払うことになったら、国に払います。
(確定申告による納付)
第百二十八条 第百二十条第一項(確定所得申告) ーー(中略)ーー 所得税を国に納付しなければならない。
ただ「国」って役所があるわけではありませんので、国のお金を取り扱う日本銀行か、税金を取り扱う税務署に払うのが大原則となります。
東京都千代田区、九段北に住むTさん。
所得税を税務署で払おうと思いました。
ちょうど仕事で品川駅に行ったところ、駅前の便利なところに「品川税務署」がありました。
時間があったので、品川税務署に入って、税金を払おうとすると、
「Tさんの住所(納税地)は九段北ですから、麹町税務署でないと払えません」と言われてしまいました。
おんなじ東京の税務署だし、国の税金だし・・と思いましたが、仕方なく諦めました。
税務署で払う場合
実は税務署で税金を払う場合は、申告先の税務署(に行って)で、現金で払わなければなりません。
クレジットカードや○○ペイで、というわけにはいきません。
そして、どこの税務署でもいいわけではなく、
所得税は、申告者本人の住所地を管轄する税務署、
法人税は、その会社の本店所在地を管轄する税務署、
贈与税は、贈与を受けた人の住所地を管轄する税務署、というように払い先(の税務署)が決まっています。
厄介なのは相続税。
田舎のおばあちゃんが亡くなって、東京の子どもが相続税の申告をして相続税を納める場合、
おばあちゃんが住んでいた田舎の住所を管轄する税務署に行って払うのが、原則となります。
現実的にはムリですよね。
まぁ、税務署で現金で税金を払うことは少ないと思います。
が、どこの税務署でも払えるようにしてもらえたら、便利だと思いますが、たぶんならないでしょうね。
実際は
現在、実際は日本銀行傘下の銀行、信用金庫といった金融機関で払うことができます。
郵便局、クレジットカードや、コンビニでも払えます。
ネットバンクでも払えます。
国の財源となるゼイキンですから、どんな方法を持ってしても払えるようになっています。
今回、たまたまお客様に聞かれました。
で、そのお客様に「なんで税務署で、現金で払おうと思ったんですか?」
と聞いてみました。
すると、
・コロナで銀行の窓口は予約しないとダメとか、予約しないで行くと待たされるし・・
・ネットバンクやATMはできないし・・
・税務署なら空いてるかと思ってね〜 とのことでした。
むむ〜
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