そこが空欄なのは、なぜ?
MG(MQ戦略ゲーム)では、これをしっかり学びます。
ゼロと空欄の違い
相続税の申告では
相続税の申告においては、亡くなられた方の財産をもとに、税金の計算をします。
基本的には亡くなられたときに、その財産をお金に変えたらいくらになるか、が基準です。
金利が低いとはいっても、残高があればゼロとは限りません。
普通預金であれば数円ということもあるでしょうが、定期預金などは数千円付くこともあります。
税金の計算では千円未満の端数は切り捨てます。
が、利息を足すことによって980円が1010円になるかもしれません。
そうすると税金を少なく払う可能性も出てきてしまいます。
残高証明書は
ふつうに銀行で「残高証明書をください」というと、その日の預金残高についてのみ、証明されます。
1年満期の定期預金で、明日満期で1万円の利息がつくとしても、満期日になるまでは預けた金額のみ証明されます。
満期日の1日前に亡くなられたとしたら、364日目で解約したらいくら払い戻されるのかが必要です。
仮に中途解約だと半分しか利息がもらえないとしたら、「元金+利息の5,000円」を記載した残高証明書をもらう必要があります。
銀行の窓口ではこう言いましょう。
「相続税の申告に使うため、既経過利息を含めた残高証明書をください!」
そうすると、こんな表記のされた残高証明書が発行される(はず)です。
これをもとに、申告のための計算ができます。
言っても書いていない銀行もある
某メガバンクのM銀行の残高証明書には、定期預金がありました。
しかし、ゆうちょ銀行のような表記はありませんでした。
おそらく利息はないだろうな、と思っていましたが、一見すると普通の残高証明書といっしょです。
発行は「M銀行相続センター」となっていましたので、依頼の意味はご理解いただけていたのかと思います。
ただ、無いなら無いなりに、一言添えていただければと思います。
「既経過利息はありません」とか、
「既経過利息は0円です」とか。
書類やらハンコ、本人確認などはやたらとうるさいんですけどね。
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【編集後記】
記事を書いていて「某メガバンクのM銀行」と書いて、ハタと思いました。
三菱UFJ銀行も、みずほ銀行も、三井住友銀行も、全部「M銀行」でした。
まさか、こんなところは横並びではないですよね?
※私は一般の方の相続税の申告はお受けしていません。念のため。