MQ会計ではDC(直接原価)で考えます。
そして、原価(V)か費用(F)かは、Q(数量)を基準に考えます。
固変分解というもの
よくある管理会計の本などを見ると、固変分解について書いてあります。
固変分解とは、管理会計において、ある費用を固定費にするか、変動費にするかを決めることを言います。
変動費に該当するものについては、売上と比例関係にあるといいます。
そして、固定費に該当するものは売上と比例関係にない費用とされます。
この固変分解をすることにより、限界利益が計算できて、損益分岐点売上高が計算できるといいます。
固変分解の基準にも数量はあるが
例えば製造業において、よくある管理会計の本などを見ると、変動費に該当するものとして、材料費、工員の賃金、製造消耗品等が挙げられています。
ちょっと乱暴に言えば、工場でかかる経費は変動費、本社の経費は固定費という感じです。
変動費は数量に比例するという記述もあるのですが、よく読むとその数量の基準はいろいろです。
販売数量であったり、生産数量であったり、出荷数量であったり。
そうすると、生産数量=販売数量=出荷数量なら同じ数量が基準となりますが、これらの数量が違う場合、それぞれ分けなければならなくなるでしょう。
煩雑で、めんどくさくないですか?
MQ会計で基準となるQとは?
MQ会計で使う数量は、販売数量(Q)のみです。
売れた数に比例してかかるものが、V(原価)となります。
販売数量と比例関係がないものは、F(期間費用)とします。
そうすることにより、意思決定がしやすい会計となります。
数学になり、シミュレーションができるのです。
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【編集後記】
出張で地方に来ています。
東京と違い、コンクリートやアスファルトが少ないです。
昼間は暑いですが、夜は少し涼しくなります。
土があり、大地の呼吸を邪魔しないということも大事なことだな−と感じるのでした。