社会保険の算定基礎届出などで、源泉所得税納付書の写しを求められることがあります。
e-taxで電子納付(Pay-easyなど)の場合、どうしたらいいのでしょう。
電子納付での源泉所得税の納付の場合は
e-taxで源泉所得税を納付した場合は、いわゆる納付書の控えはありません。
例えばPay-easyなら、ATMの振込票やネットバンキングの控えが納付の証拠になります。
ただこの場合、税額の「合計金額」についてはわかりますが、人数や支払額は表示されません。
(期間は振込票には記載されます)
この場合、人数や支払額の情報を含めたいわゆる納付書の写しを提示するには、どうしたらいいのでしょう。
こうすると印刷できます
Web版のe-taxソフトを使うと、いわゆる納付書の控えが印刷できます。
手順としては、webからe-taxにログイン、またはダウンロード版のe-taxソフトでログインして、ファイルを取り出し、Web版のe-taxソフトを使ってPDFにします。
今回はwebからe-taxにログインする方法を解説します。
ダウンロード版のe-taxソフトでも同様の方法で、メッセージボックスからファイルを取り出します。
では順を追って、みていきましょう。
e-taxにログイン
・e-taxにログインし、「メッセージボックス一覧」から「確認画面へ」をクリック
・メッセージボックス一覧で、直近の源泉所得税の納付書を選びます
源泉所得税の納付書は、「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書」が正しい名称です。
メール詳細(納付区分番号通知)が表示されます。
納付が完了していると、そのすぐ下に納付が完了しているとこんな表示がされています。
「送信された徴収高計算書の納付は
令和1年7月1日 18時1分に完了いたしました。」
このページを印刷することで、「納付した」ということは確認できます。
ただ、いわゆる納付書の形式になっていませんので、その情報がありません。
人数や支給額などを含めた納付書の形式が必要な場合は、右下のダウンロードをクリックし、ファイルをダウンロードします。
ファイル名は、「JyusinData201907****.xtx」などとなります。
ただこのファイルは特殊な形式(拡張子「.xtx」のファイル)のため、通常は開くことができません。
そこでe-taxソフト(WEB版)で読み込みます。
これはログイン不要なので、カンタンです。
e-taxソフト(WEB版)画面で
e-taxソフト(WEB版)のTOP画面を見ると、メインメニューの下にオプションメニューが出ます。
オプションメニューの「申告・申請データ(拡張子「.xtx」)の内容を確認する方はこちら」の「こちら」をクリックします。
するとファイルを選ぶよう指示が出ますので、ダウンロードしたファイルを選び、次へをクリックします。
データを確認したら、選択にチェックを入れ、帳票表示をクリックします。
PDFが作成されますので、帳票表示で確認します。
また保存すれば印刷等もできます。
払込票のコピーなどで補完
上記の手順で納付完了の部分と、内訳の部分を出力し提示すれば、大丈夫です。
ただ、一部の役所の方は納付書の形で、そこに金融機関の受付印がないと「これではダメです」と言いそうです。
その場合でも、「これが納付書の控えです」としっかり伝えてください。
しばらくは念のために「払込票のコピー」を持って行くといいかもしれません。
そのうちマイナンバー制度が普及してきて、この辺も紐づくと思います。
そうすれば面倒な算定基礎手続きも、無くなるのではないかと思います。
あくまでも希望的観測ですが・・・