給料返して(苦笑)

「原価計算」の本など、会計の本は枕になるぐらい厚いです。
でも、硬くてちょっと使えません(笑)

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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「どうやったら儲けられるか?」

社内で検討すると、いろいろな意見が出てくるでしょう。
ただ、やみくもにやっても、いい結果はなかなか出ません。

また、「このやり方でいいのか?」

いろいろな方法を試しながら、めまぐるしく変化する状況に対応するには、
常に検証できた方がいいですよね?

ところで、試算表や決算書、どうですか?
経営に活かせていますか?

私も「いちおう」試算表や決算書、説明はできます。

「前月は赤字(黒字)でした」

「原価率が高いですね。この業界では○○%ぐらいが妥当では?」

「利益出すために、経費を削りましょう」

だいたいこんな説明、ですよね。
説明の仕方に多少のうまい下手はあっても、「過去の数字」の分析です。
そしてそれで終わってしまうケースがほとんどです。

でも、経営者の方が知りたいのは、

経営者が知りたいのは「じゃあ、どうすればいいの?」です。

売値を上げるのか下げるのか、
数量は増やすのか減らすのか、
経費はいくらまでかけられるのか、

それは、決算書では見えてきません。

優秀な先生が、高価なシステムを使って、複雑な計算をし、
精緻な試算表や決算書を作ったところで、
やはり「どうすれば?」はわかりません。

現状の会計制度では、これが限界だからです。

製造業の原価計算

この限界の一例として、製造業の原価計算というものがあります。

図解の方が分かりやすいのですが、ごく簡単に文章で書くと、
今の会計制度では、製品在庫が増えれば増えるほど、「利益が」増えます。

それは、その期間働いた人の給料は、今期「売れなかった」在庫の分だけ、
「なかったものとして計算されてしまう」からです。

「給料がなかったもの?」

と言っても、ピンと来ないかもしれません。

たとえばあなたの給料は100ですが、今期は100個作った製品のうち、
20個が在庫になったので、給料のうち20は今期、なかったものにします。

こう計算するように、会計では決められているのです。

?????

一度払った給料を「製品が売れなかったから返して」と言われても、
返す人なんて一人もいませんよね。

でも、今の会計制度では返してもらったかのような計算をして、
費用にした給料を減らします。

ということで、経費が減る → 利益が増える、わけです。
いわゆる「見かけ上の利益」が増えるのです。

場合によっては利益が出て、税金を払うことになるかもしれませんね。
でも、実際払った給料は返ってきてませんから、お金が足らなくなる・・・

「利益は出ているって言われるけど、そのお金は・・?

その理由のひとつは、この計算方法にあります。
こういう計算方法で作られている試算表や決算書は、
税金の計算には使えても、「経営には」役立たないのです。

それを解決する方法の一つが、MQ会計なんです。
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