以前、こんな記事を書きました。
エルタックスは、IDや暗証番号の再発行がとても困難です。
もし、IDや暗証番号を忘れてしまったら、登録されているメールアドレスが必要になります。
では、登録したメールアドレスがわからない場合は、どうなるのでしょうか?
残念ながら、新しくIDと暗証番号を設定しなければなりません。
「じゃあ、そうすれば?」
ことはそう簡単ではありません。
なぜなら、今までのIDが使えないということは、それに紐付いていた届出や申告のデータが見られなくなってしまうからです。
つまり、過去にどんな届出をしていたか、
過去にどんな申告をしていたかなどのデータが、見られません。
納税者が不利益を被ることになります。
私がこの記事を書いたのは、2017/05/18。
今から2年半前です。
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今回、東京税理士会から送られきた会報を見て、びっくりしました。
記事によれば、東京税理士会と東京都主税局との定期連絡協議会(意見交換)で、
ようやく「働きかけを行っていきます」という回答です。
「わかりました、頼んでみますよ」ということだけで、まだ具体的な動きになっていない。
「わかりました」というのは最近「その話の(言ってる)意味がわかりました」という意味のようですから、行動が起こされるのか、起こされるとしたらいつなのか、はまったく分かりません。
このエルタックスの話は「単なるパスワード忘れに対応しろ」という意味ではありません。
不可抗力的にパスワード情報を得られないときの、救済措置的な要望なのです。
「忘れたのはそっちなんだから」という話ではないんです。
呆れているのが本音ですが、早急に対応していただきたいと思います。