色の中に隠れているもの

色は大事な要素でもあります。

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色のない世界

写真でいうと、カラーとモノクロ。
カラーは赤青黄といった色をいい、モノクロは色がありません。
白黒といったりもします。

色は光の加減で、それを目の受光センサーで認識します。
人間には赤青黄で見えているものであっても、色に対する受光センサーを持たない昆虫などは、色を識別していません。

あるいは特定の色のみが見える(受光できる)生き物もいます。
光の濃淡(明るい暗い)しかわからない生き物もいます。

必要がなければ、反応する必要なし

生き物は生きるために、食べます。
食べ物はどこか?を見つけ出すために、五感を働かせて動きます。

昆虫は花の蜜を吸って生きています。
花は昆虫を蜜でおびき寄せ、受粉を手伝わせます。

例えば赤い花に黄色い花粉があるような花。
人間は「赤い花がきれい」ですが、昆虫は蜜が必要。
蜜に向かって飛んでいきます。

昆虫には色は必要ありません。
見えているのはモノクロの世界。

蜜がある花粉のところが明るく、赤い花は不要なので黒く見えています。
きれいな花に昆虫が、ではないわけです。

「蜜のところに的確に行ける」ことが昆虫には必要なことで、花を愛でることは必要ないのです。
時間的にも、受光センサー(=脳)的にも。

世の中には色が溢れているけれど

脳みそが他の動物に比べ多少発達している人間は、より多くの色を認識・識別できます。
多くの情報も処理できます。

一方で情報過多になり、あふれかえる情報に埋もれてしまうこともあります。
何がより大切なのかを、見失いがちになります。

そういう状況だからこそ、たまにモノクロのものや色のないものを見ると、ハッと気付かされることがあります。

最近、写真を撮るときに、少し意識するようになりました。

このカラフルなものから色を抜いてみると、どうなるんだろう?
色のないものにグッと引き寄せられるのは、なぜなんだろう?

色に隠れてしまったものを、見失わないようにしたいですね。

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【編集後記】
今日は年内最後のお客様のところへの訪問。
途中新宿に寄り、候補の4本の実物を確認して品定めをし、


いつものお店に行き、


今年最後(たぶん)のレンズをお買い上げ。

まぁ、今年もよくやった(?)、ということで(笑)