円周率の計算方法は万国共通、「円周÷直径」で計算します。
誰が計算しても同じということ
「円周率は3.14」
私の学生時代はこう習いました。
では計算方法は?
うーん、何だっけ?
答えは「円周÷直径」でした。
なんで覚えていないのか、最近考えてみました。
それは実際に「数値を使って」計算していなかったから、だと気づきました。
習ったのは、「円周率は3.14ですよ」ということ。
「この円を使って、円周を計算してみましょう」ってならなかったですよね?
計算で使う円周、その数値を求めるのは難しいです。
直径が「1」の円の場合、円周は「3.141592653589793・・・」
定規をあてて測ることも難しいです。
なので、「次の円の円周率を求めよ」という問題は出題されることはなく、「3.14」という円周率を覚えたのです。
円周率は円の面積を求めるために必要です。
図形的には円を細い櫛形(扇型)に分解し、それを互い違いに、長方形のように並べます。
その考え方を理解した上で、計算式(公式)化すると半径と円周が必要になります。
円周を生徒に求めさせたら、円周の値はマチマチになります。
円周は正確な数値を求めるのが困難です。
だから円周率を計算してもバラバラ。
円の面積の答えもバラバラになってしまいます。
同じ条件で、1つの公式で求めているのに、答えが違ってしまう。
なので、答えがおなじになるように便宜上指数化したのでしょう。
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経営分析の指標というもの
経営分析の指標の中に、労働分配率というものがあります。
経営分析の指標自体、私は好きではありませんし、有用性を感じません。
例に出した労働分配率は「付加価値に占める人件費の割合」です。
人件費÷付加価値で計算します。
割合なので%で表します。
目安になる割合は、50%あたりだそうですが・・・
2つの数字を使います。
人件費と付加価値(額)、この数字はどこにあるのでしょう?
書籍やネットで調べてみると、こんな記述があります。
・付加価値とは、売上高ー売上原価
・付加価値とは、売上×利益率
・付加価値とは、売上総利益
・付加価値とは、売上高ー外部購入価値(中小企業庁方式)
・付加価値とは、経常利益+人件費+賃借料+金融費用+減価償却費+租税公課(日銀方式)・人件費とは、従業員給与+法定福利費+福利厚生費
・人件費とは、役員報酬+従業員給与+法定福利費+福利厚生費
・人件費とは、・・・
計算のための公式らしきものはあります。
ですがこれは公式でも何でもありません。
しかも、計算に使うための「項目の定義」がまちまちです。
ということは、計算算式は1つでも、分子分母がバラバラなので、計算結果もまちまちになります。
求められた労働分配率も、なんとなくの目安。
比較することもナンセンスだと思います。
経営分析の指標と呼ばれるものを始め、もっともらしいものでも、定義があいまい、不明確なものは実に多いです。
経営分析の指標を取ってみても、
・その計算を行う必要があるのか?
・その計算の結果、何が分かるのか?
・当社の誰が計算しても、同じ答えになるのか?
・その計算結果は(当社に)何を気づかせてくれるのか?
・その指標の適正値と呼ばれるものには、どんな根拠があるのか?
これらを考えると「?」マークが付くものが多いです。
私は指標は使いません。その代りに、
・実際の金額は何を表しているか?
・その数字がある(または無い)ということは、何を意味するのか?
・なぜその数字になるのか?
・その数字に違和感はないか?
数字をじっくり見るようにしています。
そうすると、指標とは違うことが見えてくるからです。
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【編集後記】
まだまだ多い、暗記的学習。
答えだけを覚えてしまい、応用が効かなくなります。
意味を理解すると、応用力がつきます。
「なんで?」を口癖に、常にギモンを持ちながら、ですね。