「脱はんこ」へ法改正 全省庁で行政手続き見直し
今日、こんなニュースがありました。
菅総理大臣、河野規制改革担当相となり、いよいよ現実味を帯びてきました。
今までの議論は、デジタル化とは言いつつも、既存のもの(紙)をどうデジタル化(してそのまま取り込むか)するか、という議論だったように思います。
河野大臣となり、「基本はまずゼロ、必要なものは申し出よ」という形になりました。
必要なものを(紙に取らわれずに)、デジタルのしくみを使って、どうラクにするかという形です。
既存のもの(紙)をどうデジタル化(してそのまま取り込むか)するか?
ここから考え始めると、糸氏Excelにたどり着きます。
セル結合の嵐です。
見た目は1つのボックスのように見えても、線が引かれていないだけで複数のボックスになっていたりします。
フォントサイズもマチマチだったり。
社保関係の様式に多いですね。
PDF化して、入力項目を抜く形で作られているものもあります。
税務署の書式に多いです。
これらの形式のまま、印刷しなくていいから送信して、みたいになるとこれまた最悪です。
ですがせっかく入力しても、データにはならず、紙の山がデジタル上にうず高く積まれます。
デジタル上に積まれた「糸氏」は、検索も困難になります。
システムは複雑になるでしょうし、データは肥大化するでしょうし、それならまだ、紙のままの方がいいです。
「送信されたものを印刷して確認しよう・・」
特別定額給付金の確認作業の光景は、記憶に新しいですが、こんな事も起きないようにしてもらいたいものです。
過去にも何回か記事に書きましたが、その中のこちらの記事。
・エクセルは方眼紙?(ネ申エクセル=糸氏エクセル)
(2016.1107)
このなかで引用させていただいたtogetter、文科大臣だった河野さんは当時からこの辺に意識を持たれていました。
文科省関連書類におけるネ申エクセル問題解決に向けての動き(2016年11月3日現在)
http://togetter.com/li/1044210
ですから、今回はきっとうまくいくのではないか。
期待しています。
Excelをよく使う士業の皆さん、折りに触れて声を上げ、みんなでラクになりましょう。
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