厚生労働省のHP
最低賃金(時給)
ちょっと調べるために、厚労省のこのページを見ました。
画面の左上には、このページに辿り着くまでのサイトの階層が記されています。
ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 雇用・労働 > 労働基準 > 賃金 賃金引上げ、労働生産性向上 > 地域別最低賃金の全国一覧
〜 雇用・労働 > 労働基準 > 賃金 賃金引上げ、労働生産性向上 > 地域別最低賃金 となっていて、ここに目が行ったわけですが、違和感を感じました。
最近ずっと気になっている「変えていこうよ」と思う部分だったからです。
時給、日給、月給といった、いわゆる「時間」で区切る給与形態、考え方。
もう止めにしていかないかなぁ、と。
働いた何を評価するのか?
「時給」というのは、1時間働くといくらもらえる、という計算です。
働いた「時間」が基準になっています。
たとえば
・飲食店のホールで、1時間接客の仕事をするといくら
・飲食店の洗い場で、皿洗いを1時間したらいくら
・ケーキ工場で、流れてくるショートケーキの上に、いちごをのせる仕事を1時間したらいくら
時給とは違う考え方をするものとして、仕事に対していくらもらえる、というものがあります。
・お客様の髪をカットしてもらうといくら
・庭先のスズメバチの巣を駆除してあげるといくら
・税理士さんが確定申告をするといくら
あることを確実にやり終えれば、(時間に関係なく)お金がもらえるという、というものです。
賃金引き上げ、労働生産性向上?
この最低賃金の一覧表の1つ上の階層に、賃金引き上げ、労働生産性向上という階層があります。
ざっと読んでみると「労働生産性を上げて、賃金(時給)を上げよう」ということのようです。
では労働生産性って何?ということで、日本生産性本部さんのHP見てみると、
労働生産性は「労働投入量1単位当たりの産出量・産出額」として表され、労働者1人当たり、あるいは労働1時間当たりでどれだけ成果を生み出したかを示すものです。 「労働生産性が向上する」ということは、同じ労働量でより多くの生産物をつくりだしたか、より少ない労働量でこれまでと同じ量の生産物をつくりだしたことを意味します。
とのこと。
結局労働生産性を上げるべく人間が働くということは、「いかに手を早く動かすか」にほかなりません。
ということは、物理的に限界が来てしまうわけです。
せっかく能力を持った人が会社に来ても、時間給の概念がはびこっていると、それに引っ張られてしまいます。
「決められた時間いれば、給料がもらえる」となってしまいかねません・
1時間でみんながやっている仕事を、30分で終える人がいたとき、
・残りの30分、この仕事をやってね とするか、
・1時間分の給料は払うから、帰りたければ早く帰ってもいいよ とするかで、
その人のやる気や能力には雲泥の差が出るでしょう。
時間で拘束することに給料を払うことから、その人の能力にお金を払うように、変えていくべきだと私は声を大にして言いたいです。
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