暦の区切りでは、今日から8月です。
自然の境目はあいまい
「この左手の山がうちの山でさ」
自然では、隆起や浸食によって山や川などができ、なんとなく境目ができてきます。
起伏や川の流れも変化し、その境目も変わります。
そこに動植物やヒトが入り、生態系ができます。
ほかの動植物を含めた、自然のサイズに収まっていた頃は、ざっくりした境目でもそんなに大きな問題にはなりません。
自然のサイズに合わない規模になってくると、より多くのものが必要になってきます。
土地、水、食料。
動植物でも縄張り争いのようなものがあります。
摩擦・衝突・奪い合いが始まり、度を超えれば、淘汰が起こります。
これはヒトでも同じです。
ただヒトの方は、ちょっとタチが悪い。
知恵はあるけど、いい方に使うだけではないですから。
多くの区切りは人為的
人間が区切っているものは、人為的なものです。
たとえば日時や暦、会計期間なんかもそうです。
区切られていることで、良くも悪くもメリハリが付きます。
秩序が生まれるものもあります。
ところが、その区切り方はちゃんとしているようで、実にいい加減。
区切るために必要な「定義」なんかも、けっこう雑な感じもあります。
えっと思うもの、あいまいなもの、現実的には区切れないものもたくさんあります。
たとえば右と左に区分けしたい。
では「左(ひだり)とは?」と聞かれて、正確に答えられますか?
辞書で引いてみてください。
私は辞書を見て、びっくりしました。
人間は言語によるコミュニケーションが発達しているので、いろいろなものを定義づけしなければなりません。
「四足で尻尾があって・・」と始まるとなんだかわかりませんが、「犬」といえばだいたい同じものが頭に浮かびますし、そこから先へ進めます。
もともとあいまいだから、上手に味方につけましょう
自然の区切りは実にあいまい。
そもそも区切る必要のないもののほうが、多いのかもしれません。
どうしても区切らなければならないとき以外は、そのままでいいのかなと思います。
決算日がなかったら、たぶん誰も(私も)決算なんかしません。
決算しなかったら、税金の計算できませんからね(笑)。
いろいろな区切り、境目があるから、メリハリが付いて先に進めることもできるでしょう。
区切りや境目を上手に利用していきたいものです。
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