馬の気持ち、ヒナの気持ち

興味のないことについては、いくらいい話であっても頭に入ってきません。
野球に興味がなければ、どのチームが勝とうと知ったことではありません。

■ ■ 発売中 ■ ■
決算書のつくり方
kindle版 

なぜ社長は決算書に興味がないのか?
Kindle版

逆に興味があれば、人の話も聞くでしょうし、自分から進んで調べたり、学んだりします。
つまり、お互いのベクトルが同じ方向に向いた時、まるで磁石のように引き合います。

では、相手にその気がない時にどうするか?
私の答えは、「放っておく」です。

馬を水場につれていくことはできても、水を飲ませることはできない
ということわざがあります。

相手に自発的な意志がないときは、無理強いできません。
なので、相手の意志が調うまでは、放っておくのです。

一方で、鳥のヒナは自力で卵のカラを割って外に出ることができません。
親鳥がその時期になると、外側からカラを突つきます。

するとそれに呼応するように、ヒナが中からカラを突つきます。
このタイミングが合うとカラにヒビが入り、ヒナは外に出ることができます。
啐啄同時(そったくどうじ)といいます。

馬の話とヒナの話。
似ているようで違う気がします。

馬はすでに水を飲むことを知っている。
でも、自分の意志で飲もうとしない。

ヒナは卵から出ようとしている。
でも、ヒナは卵のカラを割ることを知らない。
なので、親鳥がヒントを示してあげる。

ということだと思います。

今、その状態でない人は、遠くから見守りながらも放っておきます。
「わかんねーよ」っていう人も、素直になるまで放っておく。

「すいません、分かりません」とあたりを見回したり、手を挙げる人。
この人には手を差し伸べることが必要です。

ただし、自分で考えようとしていることを、邪魔しないように。

ーーー

MQ会計セミナーのお知らせ

戦略MQ会計セミナーを行います。
MQってなに? PQ? VQ?
会計のセミナーですが、難しい会計用語は使いません。
詳細、お申込みはこちらからどうぞ