Q(数量)の情報

MQ会計では、Q(数量)の情報を使います。

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Qは何の数?

MQ会計にあって、決算書に無いもの、それはQ(数量)の情報です。
では、Qは何の数?

Qは商品などの「販売」数量です。
つまり会社から外へ出ていった数量、お客様のところへ行った数量です。

仕入数量や、生産数量ではありません。
間違えないでくださいね。

なぜ販売数量を使うのでしょうか?
それは、販売しなければ、会社には1円の利益も入ってこないからです。

Qの単位がまちまちなんですが・・

例えばこの請求書。

単位を見ると、M,ハコ、本、冊、缶、台、個、ST(たぶんSET)、巻、ケ、着。
まるでこの記事のために、バラエティに富んでいるかのようです。
(ヤラセではありませんよ(笑))

Qはいったいどうしたらいいんでしょう?
MQ会計で表すことができない?

そんなことはありません。
Qは重要な情報ですが、取扱品目が複数の場合は、Qそれ自体を足し上げる必要はありません。

金額で表されるそれぞれのMQ(金額)を、足し上げていきます。
PQからVQを差し引いて求めることはしません。

<関連記事>
PQーVQ=MQではありません

もちろん、1つの単位で表せることもあります。
その場合は年間の総数量という情報も得ることで、さらにMQ会計を活かすことができます。

ほんとうに、Qの情報は大切です

先日、ある製造業の方とお話していました。

その会社の取扱製品はたくさんあります。
それに応じて、製品の単位も1つではありません。

お話しをお聞きしていると、製品1つあたりの単価は「銭(せん)単位」です。
1円の100分の1の金額です。
例えば、「3銭の製品を3.3銭に」という商売だそうです。

しかし、その取扱数量は、1取引で数億単位になるそうです。
ということは、0.3銭違うだけで、伝票1枚で数百万円の違いになります。
1銭違えば数千万円です。

この会社の場合は、「取り扱い数量を増やすこと」より「単価を上げること(下げないこと)」に注力することがより効果的です。

研究開発をして、より競争力のある、Mの高い製品を生み出せれば、大きなMQを得ることができます。
やるべきことはコスト削減ではなく、研究開発コストを掛けることですね。

販売数量Qの情報は、利益を生み出すための重要な情報なのです。

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