句読点1つで意味は変わる

「ホームドアに寄り掛かりますと、危険なのでおやめください」

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とても読みづらい注意書きだと感じました・・・

今日は雨降る天気じゃない

あなたが家を出ようとして天気予報を見ると、字幕でこう出ていました。

「今日は雨降る天気じゃない」

さて、あなたは傘を持って行きますか? 行きませんか?

では、「、」(てん)を補ってみましょう

「今日は雨降る、天気じゃない」

こう書いてあったらどうですか?
これならば「今日は雨が降るから、天気(晴れ)じゃない」
と解釈して、傘を持って行くと思います。

では、「今日は雨降る天気、じゃない」

こう書いてあるとどうでしょう?
「今日は雨が降るような天気じゃない。(つまり晴れるよ)」
と取れますね。

注意を促すには

「ホームドアに寄り掛かりますと、危険なのでおやめください」

私には「スッ」と入ってきませんでした。
それがいいのかもしれない?

この文を活かすなら、
「ホームドアに寄り掛かりますと危険なので、おやめください」
句読点の位置を変えただけですが、自然な気がします。

でも、前半が長すぎるような気もします。

「危険なので、ホームドアに寄り掛かるのはおやめください」
少し弱い感じもありますが、意味は取りやすくなります。

「危険なので、ホームドアに寄り掛からないでください」
「危険! ホームドアに寄り掛からないでください」
「危ない! ホームドアに寄り掛からないで!」

伝えたい内容によっても、表現は変わってきます。

傘ならまだしも、この場合は的確な行動を促す文章でないと、事故になってしまいます。

今、この本を読んでいます

前作に続き、とても考えさせられます。

相手に読解力がなければ、相手に伝わらない。
自分に読解力がなければ、やはり相手に伝えられない。

点1つで文章の意味は変わります。

『AIに負けない子どもを育てる』
新井紀子

では最後に、とんちクイズです。
この字はなんと読むでしょうか?

「話」(はなし)という字に見えますが、よく見ると「、」(てん)がついていますね。
点のせいで「話」という漢字になりません。

というわけで、「てんでお話にならない」となります・・。

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