「消費増税前に、お買い求めください!」
「まとめ買いのチャンス!」
最近こんな宣伝を見るようになりました。
「どうせだから、会社で使う消耗品、まとめて買っておこうか」
こう考える方もいるかも知れません。
考え方
会社で使う消耗品などは、原則として買ったときには費用になりません。
それを使ったときに費用になります。
でも、そんなのいちいち管理していられないよ、というのが正直なところです。
そこで経常的、日常的に使うものについては、購入時の費用とすることも認められています。
ここで注意事項があります。
購入のしかた
法人税の決まりでは「各事業年度ごとにおおむね一定数量を取得し」という条件があります。
なので、「増税前に3年分買っちゃえ」なんていうのはアウトです。
毎期継続的に買っているけど、前期は10個、今期は500個、今期は23個みたいなのもダメです。
MQ会計セミナーのお知らせ
戦略MQ会計セミナーを行います。
詳細、お申込みはこちらからどうぞ
残席2名です。
重要度
例えばユニフォーム。
製造業などの工場で使う作業着や軍手、長靴などは、上記の購入のしかたを守れば、購入時に費用にできます。
しかし例えば警備会社などの制服。
これは購入のしかたを守っていても、原則として認められない可能性が高いです。
警備会社の制服は、例えて言うならば警察官や消防士の制服と同じです。
枚数などを含めた管理は厳密に行われるべきもので、会社の重要な財産になります。
制服を売っているわけではありませんが、商製品といった重要な棚卸資産です。
事例としては少ないですが、ここは意外に盲点になります。
考え方を理解して、間違えないように注意してください。
ーーー
【編集後記】
今日は処暑ということで、暑さは少し和らいできた気がします。
ただ、蒸し暑さはまだあり、油断していると夏の疲れが出ます。
焼き肉でも食べようかな。