現場に行ってじっくり見ることで、アイディアは浮かびます。
東京駅はすっかりきれいになり、回りの工事もどんどん進んでいます。
東京駅の目の前にある東京中央郵便局。
もともとは5階建てでした。
しかしその面影を残しながら、38階建てのビルとなりました。
郵便局は商業施設、KITTE内に。
今回の主役、東京駅。
その復原工事には、500億円というお金が必要だったそうです。
東京駅前と言えば超一等地。
可能ならできるだけ高い建物を立て、商業施設やテナント、オフィスを誘致したいと誰もが思います。
しかし容積率の関係で、東京駅回りは30階建てまでしか建てられません。
丸ビルや新丸ビル、KITTEを含むJPタワーも、できるだけ高さが欲しい。
JRはそれを逆手に取って、資金を捻出しました。
500億円、JRは「空中権」というものを売却して捻出したのです。
JRから東京駅の空中権を買い取った事業者は、38階建てにすることができました。
JRは今や鉄道業ではなく、不動産業の会社と言われます。
線路(地面)ではなく、空を見上げたことで、資金を捻出できたわけです。
「うちは○○業だから・・」
そんな固定概念、既成概念を持たず、現場に赴いてじっくり考えてみると、意外なヒント、アイディアが出てくるかもしれません。
少なくともデフォルメされた地図だけを見て、角度を誤るようなことだけは避けたいですよね。
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