昨日、AIについての講演を聴きに行ってきました。
「AI」についての講演ということで、興味を持って行ってみました。
講演の内容はいわゆるAI、アルゴリズム、STEM※に偏ることなく、人文科学(哲学、歴史学、文学、人類学)的な知見の必要性を説くものでした。
※Science,Technology,Engineering,Mathematics
講演の内容はとても興味深いものでした。
演者の意見としては、収集したデータを、アルゴリズムや数学・科学によって解析・分析をしても、その真の意味を知ることはむずかしい。
現場を見て、時間を使い、人文科学的な知見を加えることで有用なものになる。
というものでした。
最近私は、分子生物学の不思議さに惹かれています。
時間を見つけては、遺伝子や細胞についての本を読み漁っています。
その結果、現時点での自分なりの結論が出つつあります。
命ある生物の営みは、因果関係があるようで実はそうではなく、単なる相関関係の流れの一断片でしかない。
なので、データの収集・解析も、アルゴリズムを用いても、人文科学の手法を用いても、そのデータの真の意味を知ることはむずかしい。
それは意味があるように見えて、実際は意味がなく、まわりとの単なる相関関係の中で形作られているだけである。
少し前から興味を持っている「意識」についての結論とも同じです。
また、いろいろな事象はまわりとの関係性の中で変化していくのですが、万物に共通する”因果的”相関関係とでも言えるもの、それが「時間」なのではないか。
そして「時間」という、不可逆的なものの存在にも、興味が湧いてくるのでありました。
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【編集後記】
昨日の講演者は外国人で、ヘッドホンで同時通訳の日本語と一緒に聴いていました。
当たり前ですが、タイムラグがあり、不思議な気分でした。
通訳なしで、聴けるようになりたいです・・