流動比率や経常利益率。
経営分析の指標には「率」が使われます。
率で説明するということは
税理士や会計士、コンサルタントなどはお客様に対して「率」で説明することが多いです。
「原価率は30%が目安です」
「経常利益率は10%以上を目指しましょう」
なぜ率で話すのでしょう?
それは、比較するからです。
「業界の平均は○%です・・」
「中小企業であっても○%を目標に・・」
他と比較するのであれば、率は便利な指標です。
自社で考えるときに率を使う?
自社の経営会議などでは、どうでしょう?
やはり「率」を使うでしょうか?
たぶん「率」を使いますよね。
では「率」を使って話をすると、部下に伝わるでしょうか?
現場に伝わるでしょうか?
「この刺身定食の原価率を、30%から28.5%にしてください」
「第2事業部の今期の売上を、2%上げてください」
現場では「額」ではないですか?
「あなたの毎月のお小遣いを、20%削減します」
「あなたの毎月のお小遣いを、1万円減らします」
どちらがインパクトありますか?
現場では率で指示されたとしても、必ず金額に直します。
「原価率を1.5%下げるって、いくら分削るの?」
「売上を2%上げるって、いくら増やさなきゃいけないの?」
こうなるのが普通です。
計算しないと具体的な額がわからないので、インパクトが弱まるのです。
額で考えると自分のことになる
金額が1000万円増えると2%の場合、
「2%ぐらいなら何とかなるのかな・・・」
「1000万円増やせってさぁ・・・」
反応は全く違うでしょう。
営業マンは、各販売先の売上高は頭にあります。
1000万円と聞けば、札束がイメージできます。
各販売先の取引状況から「A社にもう少し売れるかな・・」「新規開拓を○件しないと」など、具体的な行動までイメージできます。
こういうやり取りの積み重ねで、金額が増減し、結果的に比率が変わるのです。
比率はあくまでも「額」を計算した結果でしかないのです。
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【編集後記】
今週末に区議会議員選挙などがあるので、昨日から選挙カーがぐるぐる。
騒がしい1週間となります。
降って湧いたように、こんな(に)議員さんがいたんだと、毎回思います。