あんまり仲良くなりたくない3人衆〜 ↑
副業(複業)してるんだけど
最近は副業(複業)をしているサラリーマンの方も増えてきました。
ただ、どうしても片手間になってしまったり、なかなか思うように行かないこともあります。
所得税では、副業(事業)をしている場合、所得税の計算上の区分は「事業所得」または「雑所得」となります。
では、「事業所得」と「雑所得」はどう違うのでしょうか?
とても乱暴ですが、「事業所得」は「商売」、「雑所得」は「道楽」です。
そのため、所得税の計算でも、事業所得の赤字は他の所得から引くことができますが、雑所得の赤字は切り捨てです。
税務署も「道楽」のめんどうは見ませんよ、というスタンスです。
ハウツー本などで「サラリーマンもこうすれば税金が取り返せる!」として、「副業を事業所得とすれば・・・」的な記事も見受けます。
普通の感覚で見ていくと、すぐ分かります
いわゆる「道楽」を事業所得として申告したとします。
そうすると、どんな収支(損益)になるか。
売上はほとんどなく、経費ばかり。
しかもそれが毎年のように続きます。
経費も内容を見てみると、事業に関係ない、あるいは事業関連性が極めて薄い経費ばかりです。
「事業」でやっている人はというと、たとえ売上が少なかったり、利益が出ていなくても、経費を見ると取り組みが分かります。
それが的外れなことがあっても、儲けようという意図が見えます。
今回もある方の確定申告で「経費が多いですけど、どうしました?」と聞くと、こう答えが返ってきました。
「本当に儲かっていないですよ、出費ばかり多くて。今年儲からなかったらやめようかと」
これが普通の感覚です。
儲からないなら儲からないなりに、なんとかしようとします。
税金が減っても
「そんなこと言っても、税金高いしさ」
そんな方もいますし、その考えは別に否定しません。
ただ、サラリーマンの方が所得税を減らすために、副業らしきことをした場合、
・例えば税率が20%の人の場合、2万円の所得税を減らすためには10万円の赤字を出さなければならない(余計な出費をしなければならない)
・社会保険料は減らない(給与の額面に対して決まるから)
・仮に真面目にやっても利益が出ないなら、やらないほうが得(変な例えですが、そのお金を預金しておいたほうが損しません)
・そしていちばん大事な、時間が減ってしまいます
普通の感覚でいきましょう。
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