機械を過信しない(OCR用紙の読み取り)

税務署から電話がありました。
お客様の源泉所得税の納付書についてです。

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銀行でスルー

銀行で納付した納付書は、銀行でOCRの読み取り機にかけられます。
そして納付の情報が税務署にいき、その情報を税務署で処理します。

OCRできちんと読み取られていればいいのですが、意外に読み取りミスも多いようです。
理由はよく分かりませんが、税務署のあのOCRの色、赤ともオレンジともつかない、しかも薄い変な色です。
数字も書き方があるそうですが、あんな数字は書きにくいです。

よくあるのが、マスとマスの間をなぜか「1」と読んでしまう間違いです。

もともと用紙には「36」と書いてあったのですが、マスとマスの境を誤読して、「136」と。
銀行側では金額におかしいところがなかったので、スルーされたのでしょう。
しかし、確認されずに処理されると、後々問題になる可能性もあります。

今回のこの数字は、納期特例の納付書の「人員」欄。
通常「136」という数字が入ることはありえません。

実際の税額には影響がなかったので、税務署でもスルーして処理されてしまう可能性もありました。
機械のエラーを人間がフォローした格好です。

税務署でスルー

税務署でスルーされて、市役所でフォローされた例もありました。
(ちょっとマニアックなので、読み飛ばしていただいても構いません)

この例は確定申告書の短期譲渡所得欄。
こちらもマスとマスの間を「1」と誤読した例です。

短期譲渡所得の収入金額が「111,111,111」円、所得欄は「0」円。
税額に影響はありませんが、とても違和感があります。
市役所からの電話は、「なぜ所得がゼロ円なのですか?」

生産性を上げること

人間も万能ではありません。
機械も万能ではありません。
ヒューマンエラーを生み出しにくくするために、機械を活用する。
機械のエラーを人間が見つける。
生産性を上げることって、何でも機械化することでもなく、少ない人数で10倍のスピードで動くことではないと思います。

不毛な時間を、有用な時間に変えることなんじゃないかな、と思います。