そろそろ中学受験の時期です
利益率は何%か?
先日、こんな問題を見ました。
中学受験対策の問題だそうです。
800円で仕入れた商品を1,000円で販売した。
利益率はいくらか?
私は「20%」と計算しましたが、正解は25%なんだそうです。
ちょっと首を傾げてしまいました。
解答への道は・・
私の思考過程はこうです。
利益率とは、売価に占める利益の割合。
だからまず利益を求める。
1,000 – 800 = 200
そして利益率の計算は、
利益 ÷ 売価、つまり、200 ÷ 1,000 ✕ 100 = 20%
よって、利益率は20%と。
ところが、中学受験の場合はこうではないそうです。
この計算は「損益算」というカテゴリーの問題だそうで、基準となるのは売価ではなく、原価だそうです。
つまり、この利益200円は、800円の原価に対して何%なのか?
ということを問うている問題なのだそうです。
そうすると、200 ÷ 800 ✕ 100 = 25%
この問題の正解が導き出せるということだそうです。
???
何のための勉強なのか?
中学を受験する子どもたちは、それなりの子どもたちです。
これからいわゆる高学歴となり、いい会社に入るみたいな人でしょう。
また、最近ではSPI試験(就職などのための能力試験)でも、この損益算が含まれているそうです。
受験のために、一所懸命勉強するわけですが、そうやって「覚えた」公式や知識は、実社会に出て役立つのでしょうか?
この損益算のテストではマルがもらえたとしても、実社会で25%と答えたら、「えっ?」となるでしょう。
一説によれば、この損益算は某受験予備校が定義したもので、それが数十年間、何の疑問も持たれずに、受験(対策)問題としても使われているんだとか。
何か変な感じですね。
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