相続「税」対策の話ではありません。
相続税は死んでから
相続税はいくらになる?
相続税は、その方が亡くなったときの財産(プラスもマイナスも)がいくらかによって決まります。
そしてその財産を相続人がどう引き継ぐか、によって税額が決まります。
変な書き方しますが、相続人が肉体的に死んでから、相続税の計算が始まるわけです。
亡くなられたときに財産が少ない方が、相続税は少なくなります。
なので「いかにして相続財産を減らすか」を考える方が多いわけです。
亡くなる前に、配偶者や子供、孫へ財産を移しておこう。
というわけですね。
死ぬ前に死んでいる
またまた変な書き方しますが、最近は皆さん長生きです。
だいたい80〜100歳近くまで生きられます。
体もなんとか、頭もなんとかという方も多いですが、一方で認知症になってしまう方もそれなりの数いらっしゃいます。
認知症=(ちょっと)ボケている
ぐらいの軽い認識で済む場合もありますが、残念ながらそうでないケースもあります。
この場合、肉体的には大丈夫なのですが、法律的に死んだ状態になってしまいます。
法律行為、経済行為ができなくなってしまうわけです。
一般的に認知症になられてから亡くなるまでの期間は10年ほどと言われます。
この間、ご自身の法律行為ができなくなるわけです。
銀行にあるお金を下ろすことも、ご自宅のリフォームをすることも、ホームに入るためにご自宅を売ることも、できなくなってしまうのです。
そうすると、親の口座にたくさんのお金があっても手がつけられません。
ホームに入居金を払うために、使わなくなる自宅を売ることも、できません。
これらのお金は、配偶者や子どもが立て替えることになってしまうのです。
税金の対策以前に
亡くなる10年以上前から、相続対策は必要になります。
相続税対策ではないです。
親が元気なうちに、ではなく親がボケる前に、話し合う必要があるのです。
お正月に家族で集まる方も多いでしょう。
そのときには、冒頭の本を参考にするとわかりやすいです。
牧口先生の本は、わかりやすいです。
「れむ」は漫画ですから読みやすいです。
相続「税」対策も大事ですが、相続対策もぜひ考えてみてください。
日本一シンプルな相続対策 – 認知症になる前にやっておくべきカンタン手続き牧口 晴一 (著)
れむ a stray cat(1) (ビッグコミックス) Kindle版山本おさむ (著)
れむ a stray cat(2) (ビッグコミックス) Kindle版山本おさむ (著)
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