値上げの作法

思わずモノサシをあてました・・

■ ■ 発売中 ■ ■
決算書のつくり方
kindle版 

なぜ社長は決算書に興味がないのか?
Kindle版

値上げは続くよ

まぁ、いろいろ値上がりします。
最近ではガソリン価格が上がりました。

本来ならトリガーが働いて安くなっていたはずなのに、それを無視して業界への補助金を出し、それをやめ、値段が上がる。
いちばんいやらしい値上げだと思います。

値上げの方法

値上げの方法もいろいろあるようです。

・単純に値上げする

これが王道な気もしますが、それには理由が必要です。
・原材料が上がった
・人件費等のコストが上がった
・今までが安すぎた

上の2つは、周りの状況を見れば「やむを得んかな」とご理解いただける気もします。
3つ目は「知らんがな」でしょうね。

でも比較的真正面から行く感じなので、それでお客様が離れてしまうかもしれませんが、私はこちらの方が理解(納得)しやすいです。

一方で
・値段はそのままで、数を減らす
・値段はそのままで、量を減らす
・値段はそのままで、サイズを小さくする
という方法。

実質値上げというやつです。
私は正直、これは大キライです。
姑息というか、騙しというか。
ステルス値上げとか言うそうです。

でもこれ、意外に多いです。
特に食品です。

私は日頃スーパーで買い物をするので、大きさや重さが変わるとわかります。
冒頭の写真はカマボコの板ですが、持った瞬間「小さい・・」とわかりました。
そしてこの商品、「もう買わないリスト」に入りました。

ほかにも
・今まで1口で食べれなかったビスケットが、1口サイズになった(私の口は大きくなっていません)
・細くなったり本数が減った
・量が減ってしばらくしたら「増量しました!」と書いてあった(もとと同じ量)
・ちくわが縮んだ

はっきり「量や数を減らしました」というなら、まだ許せます。

でもステルス値上げをするところは、「うちは値上げしてません」というような感じで売ってます。
バレないだろう、こっちの利益は死守するという感じです。

倫理<儲け の会社です。
こういうのって、いちばん信用をなくすと思います。

こういう値上げの方法もある

・商品構成や違う商品として新たな値付けをする

こういう方法もあります。
比較的飲食店に多いようです。

例えば
「ヒレカツ100g+エビフライ2本」の定食で1,100円のメニューを、そのまま1,200円にすると、値上げです。
これを「ヒレカツ100g+エビフライ1本+ホタテフライ1個」で1,200円みたいな変え方で利益を取る方法です。

こういう場合は、あたらしいフライ定食(違う商品)なので、新たな値付けができますし、お客様の理解も得やすいでしょう。

最近居酒屋さんで「シャンディガフ」というものを知りました。
「ビールのジンジャーエール割り」だそうで、こういう工夫はいいですね。


「シャンディガフ」なる飲み物を知った、浅草のおいしい馬刺しやさん馬刺し(5点盛り)

商売で大事な「値決め」ですが、少なくとも倫理感のない、姑息な値付けはしたくないですね。

ーーー