私はいちおう、経験年数はそれなりにあります。
この休みに独立?、勤務?で迷われている方のご参考になれば。
独立するか、しないか
独立するか? しないか?
税理士など、資格取得を目指す方。
その方が必ずあたるこの選択肢。
いろいろな考え方があります。
「独立したって、食っていけないよ」
「せっかく資格取ったのに、なんで独立しないの?」
どちらがいいとか悪いとか、ありません。
自分の意志で決めたのなら、どちらも正解だと思います。
また、勤務を選んだからずっと勤務である必要はありません。
独立したから勤務に戻っちゃいけない、なんてこともありません。
私は独立の道を選びました。
それには理由がありましたから。
独立することを選んだ理由
私が独立することを選んだ理由は、最初に勤めていた事務所で感じたことからです。
自分は担当者として、毎月訪問し、お話をしています。
それなりに信頼をいただいていたと思っていました。
所長はと言えば、決算報告のときに一緒に来るだけです。
私が決算概況を説明し、申告内容を説明します。
その後、所長と社長が話をするわけですが、そこでの話は経営者同士の話だったのです。
私の毎月の仕事、決算概況、申告内容の説明は単なる報告の域だったわけです。
自分には、経営者の視点というものがほとんどなかった。
経営者の気持ちには、遠く及んでいなかったのです。
そこで、自分は資格を取ったら独立(経営者の立場に身を置く)が必要だと感じたのでした。
なので、資格を取ってからは迷いなく、独立しました。
独立してから
とは言うものの、独立するとき、何のあてもありませんでした。
「何とかなるだろう」と。
前の職場から何件か顧問先を引き継ぐ(持っていく)、なんていうこともあるそうです。
ですが、私は「ゼロスタート」からはじめました。
幸いにも、独立直前の勤務先で、3件。
独立したら移ってきてくれたお客様がありました。
ありがたいことでした。
独立すると、何でも自分で決めなければなりません。
責任も自分です。
給料も振り込まれませんし、ボーナスも出ません。
ただ、自分ですべて決められる。
怖いようですが、それがいちばんの醍醐味です。
右へ行ったらその先で、左へ行ってもその先で、また新たな分岐が出てきます。
その都度、自分で決断します。
流れ、潮目は必ずある。
独立して、順調にお客様が増えたわけではありません。
士業交流会やら、アドバイザーやら、よくある増客的なものも一通りやりました。
結果は大したことはありません。いい勉強にはなりましたが。
一方で紹介でお客様が少し増えたり、外注(税理士の下請ではありません、念のため)的な仕事の依頼も来ました。
当時は食うための仕事も。そんな時期もありました。
独立してから3年ぐらいは、朝、目が覚めたら事務所がなかった。
そんな夢をよく見たものでした。
自分の仕事に対するスタンスが、ぬるかったからでしょうね。
試行錯誤をしながら、3年もすると自分なりのスタンス、軸ができてきました。
契約が切れるお客様もありますが、切れても自然と次のお客様、仕事が現れます。
仕事や人生、流れ、潮目というものが必ずあります。
気づかない、気づけない人もいます。
でも不思議なもので、自分のスタンスが決まると、これを感じとることができます。
しばらくして気づいたことですが、3年目ぐらいからはこんな状況でした。
自分のスタイルができ、自然体になっていった時期です。
自分も、まわりも変化する
独立して10年が過ぎ、まわりの環境も、自分の考え方も少しずつ変わっています。
自分も次の10年を、模索しながら進んでいます。
これで終わり、はありません。
貫くべきものは貫き、変えるべきところは変える。
変化に対応できるものだけしか、生き残れません。
これは勤務でも、独立しても同じだと思います。
私は後輩にこのことを聞かれると、こんな話をして参考にしてもらっています。
ブログには書けないようなことも、まぁ、あります。
迷われている方がいたら、お話しませんか?
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【編集後記】
正月は温泉三昧。
少しふやけ気味ですが、ゆっくり休みました。
考えごとや読書もでき、頭もスッキリです。