パンフレット
2つの写真展
最近、2つの写真展に行ってきました。
1つは安井仲治展、もう1つは中平卓馬展。
個人的には、とても対照的な印象でした。
・静と動
・モノクロとカラー
・時代背景
もちろんこんな単純な分けではないのですが、安井仲治氏、中平卓馬氏という2人の写真の一部に触れることができました。
現れているのはほんの一部
写真は特に顕著に現れますが、その写真に現れているものはほんの一部。
時期、時間を選び、
場所を選び、
被写体を選び、
タイミングを選び、
写真を撮ります。
そして
撮った写真の中から選び、
部分を選び(トリミング)、
焼き方を選び(現像)、
世に出します。
で、その中から選ばれたものが展示されます。
その周り
多くの方は、その作品を見ると思います。
変に堅苦しく見る必要はなく、作品を感じ取るのがいちばんです。
一方で、私はその過程を見るのも好きです。
作品の周辺、周りの情報です。
絵画ならモチーフやデッサン、ラフ、失敗作、脇の落書きなど。
今回の写真展でも、ネガのベタ焼き、角度などを変えて何枚も撮った写真、トリミングのためにテープを貼った元写真などは、とても興味深かったです。
最終的な作品になるまでに、どんなプロセスを通ってきたのか?
の方が数倍おもしろいです。
作品を見ればわかる、のかもしれませんが、
そんなことは多分なく、あったとしてもそこには多くのズレがあるはずです。
解説なりがついているので、何となくわかった気になっているだけでしょう。
ただ、自分も写真を撮っているので、そういうところに興味が行きます。
ゴールデンウィークあたりまでに終わってしまう、行きたい展覧会がいくつかあります。
早めに行かなきゃ〜