一定の流れ、流量

出口が見えてきました

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始まりがあれば終りがある

ものごとには2種類あります。
・始まりがあって、終りがあるもの
・終りがない、または終りがあるのかわからないもの

多くの仕事は、始まりと終わりがはっきりしています。

私の場合、たとえば確定申告。
確定申告の始まりは2月16日、終わりは3月15日。
期限があるものです。

今年も例年とほぼ同じく、確定申告のご依頼をいただきました。
その9割方のメドがつきました。

終了日はおそらく10日前後だとは思いますが、実質的な終了は3月初旬ぐらいかと。
今までで、いちばんスムーズだと思います。

今回の勝因は流れ

今回は何が良かったか?

まず挙げられるのは、お客様から資料が来るタイミングです。
こちらで投入調整をしたわけではないのですが、いいタイミングで資料が届いています。

たとえば50件のご依頼があったとして、いっぺんに50件分の資料が来るのと、1週間あたり7,8件ぐらいが滑らかに来るのでは、仕事の進み具合は格段に違います。

砂時計とおなじです。
いっぺんに砂を流し込むと、詰まったり溢れたりしてしまいますが、一定の流量で流せば、スムーズに流れていきます。

仕事や生産性など、ボトルネックをなるべく作らない、というのは昔から言われていますが、今回はそれが生じませんでした。

マルチタスクとシングルタスク

マルチタスクと、シングルタスクというものがあります。
マルチタスクは複数のことを同時に進める方法、シングルタスクは1つずつ順番にやっていきます。

では、どちらが早く終わるか?

これを聞くと、複数のことを同時に進めていく方が、早く終る。
そう考える人は、けっこういます。

でも、かんたんな例ですが、次のようなことを試してみると分かります。
数字(1、2、3・・・)、アルファベット(A、B、C・・・)、記号(◯)、記号(・)を4列に書きます。

ヨコにに1,A、◯、・、(行替えして)2、B、◯、・、(行替えして)3、C・・・と書くのと、タテに1234・・(列替えして)ABCD・・と書く場合。

1つずつ(列ごとに)順番にやっていく方が、実は早く終わります。
違うカテゴリーや仕事に移ると、その切り替えに時間がかかり、効率が落ちロスとなるのです。

マルチタスクでやると、10個の仕事をやった気がしますが、完了した仕事は1つだけ。
シングルタスクだと、1日に3つしか終わらなくても、3つは確実に終わる。
というような差ができるのです。

今回の確定申告は、そういう意味で今まででいちばんスムーズにシングルタスクが流れている気がします。

もちろん、油断は禁物ですが、今回の状況はきちんと記録を取っていますし、終わってからあらためて検証して、今後につなげていきたいと思います。
(問題点も認識しています)

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