よく見ると、銀座の時計にねずみさんが・・
銀座でお食事
先日、銀座でお食事をごちそうになりました。
待ち合わせは夜7時、銀座はまあまあの人出で、人が戻ってきているのかな?
なんて感じました。
(イメージ)
ごちそうになる=接待を受けたわけですが、この費用を会社が出す場合は、「交際費」になります。
交際費は取引先等との関係を円滑にするものですから、必要な経費です。
本来はお客様との関係を円滑にするためのはずが、公私混同、おかしくなりました。
昭和の高度経済成長期には、会社のカネで個人的に飲み食いする「社用族」なんて輩が闊歩しておりました。
さすがに
・ちょっとやりすぎでは?
・それって会社の経費?
という「普通の感覚」が働いて、交際費については税制で歯止めが掛けられました。
原則、「会社で飲食代を払うのは構わんが、会社の経費としては1円も認めない」
という形になりました。
まぁ、そうは言っても多少のお付き合いは必要です。
中小企業はそれで仕事を取ってくる・・なんて側面もありました。
なので、税金の計算上で、中小企業には一定額まで経費として認められ、現在に至っています。
(大企業は今でも全額ダメです)
要件を満たしているか?
交際費は経費であることには違いありません。
ただし、
・会社の取引先等の関係者に対するものであること
・接待等の費用であること
が必要です。
これをクリアすれば、会社の経費として処理することができます。
ただ、税金の計算上は制限がかかっているわけです。
(もちろん、他の経費であっても、会社に関係ないものは経費にはなりません)
・交際費をそんなに掛けているのに、売上はこれだけかい?
・スナックはホンマにお客さんと行ったんか?
・この◯◯さんて、誰や?
こういったチェックが、中小企業は「お目付け役(たとえば奥様)」から入り、おおよそ適正額に落ち着くはずです。
いい悪いではなくて
・交際費の使い過ぎは、けしからん
・会社のカネで社長ばっかり飲み食いして
正論をかざす気は、まったくありません。
仕事(売上げ)を取るために必要なら、使えばいいんです。
多い少ないを含め、加減して、仕事を取ってくればいいわけです。
ほんとうに経費なら、自然に売上に見合う金額になるはずです。
統計などをみると、売上比は1%にも満たないです。
年間売上1億円の会社でも、100万円未満です。
そのぐらいが「経費としては」普通なのでしょう。
そうならないのは、
・過剰な接待をしている
・支出に見合った売上(成果)を上げられていない
・個人的な経費や、会社に関係のない方や、仕事に関係のない分が混ざっている
からです。
税金云々ではなく、適切な使い方をしなければ、結局自分の首を絞めることになります。
交際費も税金も経費に過ぎません。
払いすぎる必要もないですし、過度にケチると会社がおかしくなります。
上手に付き合っていきましょう。
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【編集後記】
食事が終わって9時すぎ、銀座の通りは人影もまばらでした。
たまたまなのかもしれませんが、ちょっとびっくりしました。