定率と定額(率と額、ふたたび)

最近人気の諭吉さん。

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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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昔々、8年も

1年、4万、7万円。
麻雀だと(1-4-7)イースーチーの筋切り、なんて言われます。

話題になっているので国税庁のHPを探してみたのですが、ちっとも見当たりませんでした。
歴史的な経緯なども、資料として見られるようにしておいてほしいと思います。

平成11(1999)年から平成18(2006)年まで、「定率減税」が行われていました。
所得税では、その年の所得税額の20%(最大25万円まで)が減税額でした。

仮に年間の税額が10万円だとすると、その2割(2万円)です。
(2割が25万円以内なので、全額減税です)

年間の税額が200万円の場合には、25万円でした。
(200万円の2割が40万円なので、25万円の限度額に引っかかる)

年末調整のときに、いつもよりたくさん戻ってきました。
(おぼろげな記憶ですが・・)

当然ですが、所得税がゼロ円の人は減税額はありません。

定額減税は、=給付金?

今話題の定額減税は、4万円と言われています。
所得税だけだと3万円のようです。

具体的にどうなるのかは、まだわかりません。
推測の域を出ませんが、自然に考えれば、

・所得税が年間10万円の人は、3万円(全額)の減税
・所得税が年間2万円の人は、2万円(年間の税額まで)の減税
・所得税がゼロ円の人は、ゼロ円(減税なし)
となるのでしょうか?

ところが最近は政治家も国民も、バラマキに慣れています。
「みんな同じく、公平に!」

ということで、所得税を払っていない人などにも減税してやらにゃなりません。

税金を還元するのなら、払ってない人に「還元」は違和感ありますね。

そうなるとこれは減税ではなくて「給付金」の意味合いが強いです。
(選挙対策の)バラマキと言われてしまいます。
「還元」じゃなくて「甘言」なのかな?

わかりやすいのは、やはり「率」ではなく「額」です

率で言ったら分かりにくい、額で言えば多い少ないが始まる。
もう何を言っても、突っ込まれてしまいます。

それでも「額」のほうが分かりやすいし、伝わりやすいです。
今回もつくづく思いました。

でも、身内から揶揄されても、原稿を読んでいる。
「本気度」はまるで伝わってきません。
まさに八方塞がり、四面楚歌・・

私に言われたくないでしょうけど、あまりに・・・です。

ドリルで穴を開けるぐらい、思いっきりやってみてはどうでしょうか?

「国会議員の数を半分に減らし、給与も世界3位から陥落しても半分以下にします」とか、原稿見ずに、自分の言葉で。

つい最近書いた記事です。
よろしかったらどうぞ。

「率と額のおはなし(数字の見かた)」

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