現場からお伝えします(インボイス開始から1週間ほど)

経理にこの伝票が回ってきたら?

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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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現場で起きています

インボイス制度が始まって1週間。
お客様から「この領収書は大丈夫でしょうか?」と問い合わせがありました。

冒頭の領収書には、インボイスの登録番号が記載されています。
もしこの領収書をみて、どこがおかしいか気づけたら、会計事務所で働けます。

この領収書は、ある会社の営業担当者が出張先でお客様を接待し、お土産を買ってお渡したときのものです。

「領収証ではなくて、レシートで構いませんよ」
と経理は言っていたようなのですが、この領収書をもらってきました。
会計時に営業担当者は「登録番号が入っている」から大丈夫だと思っていたようです。

でもこの領収書では、残念ながらダメです。

宛名や品名なら、書き足せば・・と思うかもしれません。

でも、インボイスの場合は、もらった側でインボイスに書き加えたりすることはできません。
支払先に再発行してもらうのが正しい処理なのです。

さぁ、どうしましょうか?

現場(経営者)の判断は?

支払先に再発行してもらうのが正しい処理、だとして、
インボイスを正しいものにしてもらいますか?

経理担当はわかりませんが、もし社長がこれを見たなら、
「仕入税額控除しない(できない)のは仕方がない」
「次から注意してな」
と判断するでしょう。

社長の判断基準は、おおよそこうでしょう。
・仕入税額控除できない金額(ウチが損する金額)はいくら?
・再発行してもらう手間ヒマはどのくらい(いくらぐらい)?

「それならば、そのまま控除できないものとして処理でいいよ」

この領収書(インボイス)で会社が損する金額はレシートから推測して450円ぐらいでしょう。

そして、決まりに従って領収書を再発行してもらうのは、その営業担当でしょう。
ですが、訂正再発行に取られる時間、そしてその時間を金額に直すと、450円は超えるでしょう。
だったら・・、と判断する社長は多いはずです。

会社の主目的は、正しい税務会計処理をするのではなくて、儲けることなのですから。
税金払って済むなら、と思うでしょう。

ではどうしたらいいんですか?

ではどうすればいいか?
それはブログには書きません。
誤解を招く可能性があるからです。

今回の領収書はしかたないとして、次回以降そうならないようにする必要はあります。

今回の450円はいいとしても、こういうことが100件、1000件となれば、それはねぇ。

そういう意味で、会社は、現場は、合理的に動くものです。
そしてそれが机上のリクツではない、現実なのです。

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