私があなたの担当なんだニャン・・
担当者
いろいろな仕事で、担当制というのはよくあります。
「このたび、御社の担当になりました谷口です。よろしくお願いします!」
担当制も良し悪しがあり、やっと関係ができてきたと思うと、
「谷口は異動になりまして、これからは私、◯◯が・・」
私が開業当初からお世話になっているお客様。
独立する前に勤めていた事務所で、私が担当でした。
最初は「また担当変わったの?毎年毎年、よく変わるねぇ」と。
でもその後、私のことを気に入っていただき、独立してからお客様になってくれています。
ありがたい限りです。
「前は毎年のようにうちの業務を説明して、取引を把握してもらってね」
「それを毎年やってたわけよ、それで慣れるとまた担当替えだもん」
がそのお客様の不満だったのです。
「今はいつも谷口さんだから、業務の説明はいらないしね」ということで、
「これからこうしようと思うんだけど」とか、より深いお話ができています。
標準化と属人化
特定の人に業務が集中してしまうと、弊害が出てくることも多いです。
・その人がいないと、◯◯ができない、滞る
・その人にしか、◯◯のことがわからない
・その人が何をやっているかわからない
俗に言う属人化です。
さまざまなことが、ブラックボックス化します。
それでは困るので、チームで、部署で、全体で分かるようにしよう。
オープン化、標準化がされていきます。
情報やデータは共有化されていきます。
いい方向で標準化がされれば、「うちの会社をチームで見てくれている」という安心感に繋がります。
一方で、「担当者」が希薄化していくこともあります。
メールにはすべからくCCが付き、情報は共有化されているけど、誰もなんとなくしか見ていない。
結局、担当者でないとわからない。
誰かが見ている、私は担当者の補助だから、といった感じで「担当者」が形骸化してしまうこともあります。
標準化と属人化、どちらも一長一短あるとは思いますが。
ひとり事務所は、超属人的
さて、私のような1人の事務所。
担当者も何もありません。
良くも悪くも、私以外、誰もいません。
超属人的です。
私が担当でない、ということは他の事務所とのご契約ということですから。
私とそりが合わなければ、他の事務所に行かれますし、
私がこの方とは合わないと思えば、お断りしたりすることになります。
契約するのも解約するのも、それはそれでけっこう力が要ります。
ですので、できるだけ最初に十分なお話をし、あるいはこうやってブログ等で発信することによって、できるだけ齟齬が生じないようにしているつもりです。
幸いにも私の場合は、長いお付き合いの方が多いです。
最近は以前に比べて、言いたいことをお互いズケズケ言えるところが増えています。
ひとり事務所は超属人的、でいいと私は思います。
もちろん、超属人化のデメリット・リスクはあります。
その影響をできるだけ小さくしておくことは欠かせません。
それは超属人化と矛盾するようですが、「依存度を減らす」ことだと思います。
属人的な関係を築きながらも、私に依存しない環境を作る。
なかなか簡単ではないですけど、大事だと思います。
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