金額を決めると、そこで線が引かれてしまうから

「おいしいお食事をいただきながら商談」のイメージ

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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遠足のおやつは500円まで

最近あるのかないのかよくわかりませんが、こんなふうに金額で線を引くことはよくあります。

ここでの子どもの戦略は、
・おやつの範囲はどこまでか?バナナはどうか?
・組み合わせはどうするのがいいか?
・500円は消費税込みか?抜きか?

どうやったら、自分の希望に近い形でおやつを持っていけるか。
いろいろ考えます。

インボイス制度が始まると、
・免税事業者から買うか買わないか?
・あの駄菓子屋はインボイス発行事業者か?

なんて事も考えなければならない・・・わけないですね。

税法の金額

税法で金額が決められていると、やはりそこに引っぱられます。

・103万円の壁(パートさん)
・5,000円の壁(交際費の飲食代)
・3,500円の壁(会社の食費補助)
など、全国一律に決められています。

国の税金だから、全国的に同じなのは仕方ないのですが・・

そしてこういう規定があると、社内規程もこれに倣うケースが多くなります。
そうやって、どんどん萎縮していきます。

また、一度決まった金額はなぜかなかなか変わりません。
物価スライドもしません。

飲食代の5,000円の判定はずっと変わっていません。

税込経理の会社では、5,000円の判定は税込金額で行います。
消費税が3%のときと、10%になっている今日と基準は同じです。

会社の食費補助の3,500円、1ヶ月分です。
20日で割ったら1日175円。
これを超えて会社が負担すると、課税です。

どう思います?

金額を決めない方が、経済は回るような気がします

・一定の歯止めをしておかないと
・課税の公平が保てない
とか言われそうです。

でも、たとえば制限がなかったら、
・稼ぐ人が、たくさんお金を使う
・そのお金が使われたお店(の人)がお金を使う
・そのお店の人が使ったお金が、使われた先に落ちる・・

モノを売っている人、サービスをしている人にお金が入り、
そのお金を手にした人たちが、モノやサービスに支払い・・

と好循環が生まれないでしょうか?

今の日本ではちょっと一時的にしんどいかもしれません。

でも、値上げによる好循環は生まれると思います。
前向きに、いい方向に回り始めれば、それはそれで弾みがつくのではと思ったりするのですけど。

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